
前中日の中島宏之内野手(42)が27日、現役引退を正式表明した。
00年ドラフト5位で伊丹北(兵庫)から西武入り。入団4年目から不動の遊撃レギュラーとして活躍し、渡り歩いた日米5球団で通算1928安打をマークした。
西武の中村剛也内野手(41)は27日の練習後、問いかけに口を結んだような表情になる。
「えー、ほんと、寂しいっていうんですか。昨日、連絡もらったんですよ。一緒にやってきた仲間…1つ先輩なんですけど。なんとも寂しいなと」
いつも以上に行間に思いがこもる。ドラフト指名され、入寮したら中島がいた。「ほんと優しくて、お兄ちゃんみたいな存在でしたね」。偶然か必然か、炭谷と同じことを言う。そこからほぼ四半世紀、関係性は「そのままでしたね」という。ずっと「サンちゃん」と呼ばれている。
三遊間を組むことも多かった。かっこよかった。
「プレースタイルもそうだと思いますけど、試合でここっていう場面で打つ姿はすごいなあと思ってましたし、俺もああいうふうになりたいなと思ってました」
そんな仲間が引退し、栗山とともに自身がNPBの現役最年長野手となる。
「そんなに、そこは」
28日にプロ24年目のペナントレースが始まる。現役最多本塁打のスラッガーは「頑張ります」とだけ言った。【金子真仁】