
<日本ハム3-2西武>◇29日◇ベルーナドーム
西武の中村剛也内野手(41)が4番DHでスタメン出場し、4打席で3度出塁した。
セデーニョが左足故障の復帰から間もないこともあり、この日は通算478本塁打のスラッガーが4番に。初回は平凡な左飛に終わったものの、ここからがおかわり君の見せ場。
第2打席はハーフスイングにうまく投球が当たり、右翼前へのポテンヒットに。6回はあわや三塁ゴロ併殺の流れが、三塁手の失策に。8回は詰まって少し変な回転がかかりながらも、打球は広めの一二塁間を抜けた。西口監督も「ラッキーボーイだったけどもね」と連敗だからこそか、ベテランの星の強さに触れた。
中村剛は相手の加藤貴について「いつもとちょっと直球と変化球の(配分の)感じが違ったかな」と振り返りつつ、これでプロ23年連続安打。さすがの存在感を見せた。
通算1809安打の打者だけに、こういう形でのHランプはなかなか満足できないのだろうか-。そんな趣旨を問いかけると、少し笑顔。「ヒットはヒット? まぁ、はい」とニヤリ。大ベテランでも新人選手でも、誰もがほしいのが“今季初ヒット”。中村剛也、ライオンズひと筋24度目のペナントレースが始まった。【金子真仁】