
セレッソ大阪は26日、大黒柱のMF奥埜博亮(35)が湘南ベルマーレに完全移籍すると発表した。
19年にベガルタ仙台から完全移籍した奥埜は、基本はボランチながらFWなど前線でも起用され、J1通算316試合40得点の実績を残してきた。クラブが誇る人材だったが、加入7年目を迎えた今季は、オーストラリア人アーサー・パパス監督(45)の就任で風向きが一転。
目指す攻撃的なサッカーのスタイルと奥埜が合わなかったとみられ、開幕戦からベンチ外。ここまで6試合を終え、出場はわずか1試合の19分間だけ。当然ながら他クラブからオファーが舞い込み、8月に36歳を迎える大ベテランは、悩みながらも出場機会を最優先に移籍を決断したようだ。
C大阪としては痛い流出となるが、本人の功績を含めて快く湘南に送り出すことになった。
◆奥埜博亮(おくの・ひろあき)1989年(平元)8月14日、大阪・太子町生まれ。仙台下部組織、仙台大を経て、12年仙台とプロ契約。J2長崎への期限付き移籍をはさみ、19年にC大阪移籍。FW、MFすべてこなす万能型で、走行距離は常に上位。20年9月の札幌戦ではC大阪のJ1通算1000ゴール目を決める。J1通算316試合40得点、J2通算55試合7得点。171センチ、68キロ。