
<センバツ高校野球:横浜8-7沖縄尚学>◇24日◇2回戦
沖縄尚学は優勝候補・横浜(神奈川)との接戦を落とした。3回表終了時で0-5。その裏から猛反撃に転じたが、中盤の失点が重くのしかかった。
同校のエースとしてセンバツ優勝経験がある比嘉公也監督(43)は「無駄なエラーが多かった。点の取られ方ですね。防げるところで防げなかった失点が命取りになりました」と、ミスからの失点を悔やんだ。
先発は1回戦で完投したエース左腕の末吉良丞(2年)ではなく、背番号10の新垣有絃(2年)だった。期待が高い右腕だったが、初回にいきなり先制3ランを浴びた。2回からは早くも末吉にスイッチ。8回まで5失点と何とか試合を崩さずに持ちこたえ、接戦の展開にした。
初戦で157球を投げ、中4日でのロング救援になった末吉は完敗を認めた。
「力を込めるところは込めて、コーナーの投げ分けを意識して、打たせて取ろうと意識しました。横浜高校さんと当たったことで全国の力の差を知れました。直球、変化球の両方の対応がすごかった。追い込まれてからもしっかり打ち込んでくる。とても強力な打線でした。夏に向けて、個々の力を磨いていきたい」
比嘉監督は「末吉は踏ん張りましたけど、やっぱり追い込んでから振らせる球種がない。締めのボールの質を高める必要がありますね。夏は投手1人じゃ厳しい。今日、末吉以外の投手が2人投げられたのは、プラスです」と出直しを誓った。