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【センバツ】沖縄尚学・宮城泰成「びっくり」の妙技ドラッグバント 横浜との打撃戦あと1歩


センバツ高校野球2回戦で、横浜(神奈川)が沖縄尚学を8-7で下しました。試合は3回表終了時に横浜が5点リードし、一方的な展開を予感させましたが、宮城泰成選手の活躍で沖縄尚学は反撃開始。宮城は3回にヒットで出塁し、その後織田翔希を攻め立てて4点差まで迫りました。さらに7回には宮城のドラッグバントが成功、小技でチャンスを作り、沖縄尚学は2点を返しました。8回に1点差まで詰め寄るも、逆転には至らず惜敗。宮城のドラッグバントの技術と小柄ながらも献身的なプレーが印象に残る試合でした。

横浜対沖縄尚学、横浜に惜しくも敗れ甲子園を後にする沖縄尚学の選手ら(撮影・和賀正仁)

<センバツ高校野球:横浜8-7沖縄尚学>◇24日◇2回戦

沖縄尚学が優勝候補の横浜(神奈川)を相手に大熱戦を演じた。3回表終了時で0-5。ワンサイドを予感させたが、試合は3回に急展開を迎えた。

3回1死から、宮城泰成外野手(3年)が好走塁の二塁打で出塁した。ここから打線がつながり、注目右腕の織田翔希(2年)をKO。一挙4点を奪い試合の行方を分からなくした。

4点差に広げられ、再び厳しいムードに包まれた直後の7回。またも宮城が流れを作った。

無死一塁から2番打者はバントの構え。そのままスイングするかのようにバットを前に出した。セーフティーバントの一種「ドラッグバント」だ。昨秋はチーム最多6犠打、1回戦でも2回成功させていたバントの名手。「ドラッグバントはバントの中で一番得意。三塁へのセーフティーバントもやりますが、試合前のシートノックを見たり、シフトや野手の動きを見て、どこに転がそうかを決めています」。大事な場面で、とっておきの“妙技”を選択した。

想定よりもボールが内角に食い込んできた。強くバットを振った分、ソフトボールの走り打ち「スラップ」のような形となった。勢いよく飛び出した小飛球は一塁手の頭上を越えていった。「あそこに飛んだのは初めて。自分でもびっくりしました。飛んだ瞬間は『やってしまった』と思いましたが、いいところに落ちてくれました」と照れ笑い。記録は二塁への内野安打となった。

チャンス拡大した沖縄尚学は2点を返した。8回も1点を返し、ついに1点差となったが、猛反撃は少しおよばなかった。

宮城は小2の時、肺炎で1週間入院。ベッドの上で3日間動けず、命の危険を感じた。「息ができなくて本当にきつかった。でも元気になって、今こうして野球もやれています」。沖縄水産で2度甲子園に出た父泰之さん(43)に強くすすめられて、小3から野球の道へ。身長167センチと小柄だが「自分には自分の役割がある。父も僕の役割を理解した上でアドバイスしてくれます」。磨き抜いた技が、晴れ舞台で威力を発揮した。【柏原誠】

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