
<ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選:日本2-0バーレーン>◇20日◇C組◇第7戦◇埼玉
GK鈴木彩艶(22=パルマ)が、生まれ育った埼玉で完封した。今回の最終予選で5度目のシャットアウト。日本を、この時点で歴代最少となる2失点でW杯切符へと導いた。試合終了時はGKの谷と大迫から抱きつかれ、ねぎらわれた。
日本の守護神を任された昨年1月のアジア杯は5戦8失点。1試合も完封はなくサポーターから厳しい言葉を浴びた。だが昨夏に、GK大国イタリアのセリエAパルマに移籍。そこで定位置をつかみ「試合数をこなして、落ち着いてできるようになった」。準備がクロス対応やセーブにつながっている、と話していた。
3バックはDF町田と谷口を負傷で欠くも、3バック左に今夏から名門BミュンヘンでプレーするDF伊藤が右足中足骨を骨折から9カ月ぶりに復帰。右はDF瀬古が務めた。3バックでは初めての組み合わせだったが、ピンチでも体を張り得点は許さなかった。選手層の厚さも発揮し、W杯で世界一を目指す最終ラインの競争が、これから激化しそうだ。【岩田千代巳】