
<ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選:日本2-0バーレーン>◇20日◇C組◇第7戦◇埼玉
日本代表が9月に米国遠征し、来年のW杯北中米大会を共催する米国代表、メキシコ代表と強化試合を行うことが20日、複数の関係者への取材で分かった。
6月のアジア最終予選2試合が終われば、今年9~11月は国際親善試合が行えるAマッチデーとなる。そこでFIFAランキング16位の米国、同19位のメキシコと敵地で対戦し、力を試す。
W杯を見据えた最高の予行演習にする。北中米大会は48カ国を12組に分け、大きく3カ国の3地域で開催される。関係者によると、メキシコとは西部サンディエゴ、米国とは東部ナッシュビルを軸に会場が選定されている。前者ならロサンゼルスに近く、後者は近隣にアトランタなどがある。それぞれ、本大会の西部グループと東部グループの会場に近く、本番9カ月前のシミュレーションになる。
因縁の対決も待つ。過去W杯8強2度、前々回18年ロシア大会まで7連続ベスト16を誇るメキシコのハビエル・アギーレ監督(66)は14年12月から15年2月まで日本代表監督を務めていた。スペイン時代の八百長疑惑(後に証拠不十分で無罪)で契約が解除されていた元指揮官と相まみえる。
米国を指揮するのは、トットナムやチェルシーなどの監督を歴任したマウリシオ・ポチェッティーノ氏(53)だ。自国で2度目となる開催に向け強化を図っている。両チームを破って日本はFIFAランキング15位からの浮上を狙いたい。
森保一監督(56)は「勝つか負けるか分からない、より拮抗(きっこう)した試合をしたい。できるだけ多くの選手を見て、最終的にW杯に向けて最強、最高のチームをつくっていきたい」と強豪との対戦を熱望していた。欧州勢とはW杯予選で対戦できない中、米国、メキシコと申し分ない開催国相手に進化を促す。