
カブス今永昇太投手(31)が、来年3月に開催されるWBCへの出場に強い意欲を示した。開幕投手の重責を果たし、一夜明けた19日、東京ドームを訪れた日本代表の井端弘和監督(49)とベンチで会談。ドジャース戦で4回無安打無失点だった結果を踏まえて「自分の状態とドームの環境、自分が昨日どうだったか」を説明したという。
23年に世界一メンバーとなった侍ジャパン入りには、強い思いを抱く。「僕は今年32歳ですけど、35歳になっても、40歳になっても、45歳になっても日本代表というものには憧れを持っていますので、誰でも立てない場所には立ちたいと思っています」。決勝の米国戦では2回1失点で勝利投手となった。
大役を終えた後だけに、練習ではリラックスした表情を浮かべた。「(前日までは)楽しくはなかったです。正直、プレッシャーもありましたし。昨日やっとぐっすり寝られたので」。ベンチでひっきりなしにプロ野球OBの訪問を受けたが、にこやかに対応していた。
初登板では、2年半かけて伸ばしている長髪を帽子にしまっていた。「邪魔だからです。理由は単純です」と笑いながら説明。髪を伸ばしている理由は「(同じ長髪のドジャース・グラスノーを)目指してないですけど、せっかくなら新しい自分になりたいじゃないですか」と話した。米国では「誰かに操作されるんじゃなく、やりたいことをやる」と決めているだけに、個性を存分に出せる環境に戻る。【斎藤直樹】