
<プレシーズンゲーム:阪神3-0カブス>◇15日◇東京ドーム
カブス今永昇太投手(31)が、開幕投手に向けての強い覚悟を示した。15日、阪神戦の前に報道陣に対応。メジャー2年目で初めて任された大役に「開幕を迎えるにあたって、絶対にけがしちゃだめ。それこそ風邪をひいてはだめだし、そのプレッシャーの中で過ごしている。とりあえず、絶対に3月18日を健康な状態で、生きて迎えるという使命を全うしたい」。昨季チーム最多15勝の左腕は、強い責任感で意気込んだ。
時差ボケ対策が奏功し、体調に不安はない。「行きの飛行機の中で、日本時間に合わせながら睡眠を取った。大きな時差ボケはないですね。フワフワしている感じはあるけど、特に問題ない。とにかく寝る時間を計算して。今寝ていいのか、寝ちゃだめなのかを逆算して、うまくいきました」。ドラマを見るなどして、体内時計を調整した。
日本人メジャーリーガーで開幕投手を務めたのは、野茂から大谷まで過去に7人。日本開催では山本(ドジャース)とともに初となるが、歴史的な意義を感じている。「僕のことだけじゃないので。僕の家族とか応援してくれる人とか。僕だけの夢で終わらせてはいけないと思う」。先輩や周囲に感謝を示しながら、未来の後輩へ歴史をつなげていく。【斎藤直樹】