一瞬の隙も見逃さない!
阪神門別啓人投手(20)は「格闘技の間合い」を習得し、1軍の壁を越える。
今オフはフィギュアスケートや格闘技の有名選手も通う、大阪府内のスポーツ施設で己を磨く。体幹トレーニング中心のメニューだが、トレーナーから他競技選手目線の助言も受けているという。左腕はその中で格闘技の要素に注目。「相手との読み合いという部分で、『相手の隙を突く』みたいな感じで野球に生かせたらなと思っています」。
高卒2年目の今季は岡田前監督から高評価されて1軍5試合登板も、防御率4・50でプロ初勝利を逃した。「打者との駆け引き」は改善点の1つ。一瞬の隙も許されない格闘技の感覚は貴重な勉強材料になる。「自分のテンポが一定になっちゃうと相手も分かる。逆にタイミングや間を変えたら打てないと思う。そういう技術的な面は大事かな」と目を輝かせる。
「(来季は)3年目で勝負の年になってくる」。打者の一瞬の隙を付くクレバーな投球で、来季こそ1軍で飛躍する。【山崎健太】