日本ハムは10日、日本人選手67人(育成選手と現役ドラフトで移籍が決まった田中瑛斗投手と鈴木健矢投手を含む)の契約更改を終了した。
年俸アップが35人で増額合計は7億9490万円。現状維持が19人。年俸ダウンとなったのが13人で減額合計は9610万円。全体では6億9880万円の増額となった。(金額は推定)
新庄剛志監督(52)が就任して以降の日本人選手の年俸総額の変遷は以下の通り。(契約更改終了時の総額、25年には新人選手や育成契約をした清宮虎多朗投手の年俸も含む。カッコ内は前年比)
22年 18億3820万円
23年 16億7410万円(▼1億6410万円)
24年 20億640万円(△3億3230万円)
25年 26億2360万円(△6億1720万円)
札幌ドーム最終年の22年は最下位。チームトップの年俸だった近藤健介外野手がソフトバンクへFA移籍したことで年俸総額はダウンしたが、この年は新庄監督が支配下全選手を1軍で起用したことでアップした選手が続出。オリックスから伏見寅威捕手もFAで獲得するなど、近藤を除いた増減では約1億アップ。
23年はエスコンフィールド開業初年度。チームは2年連続で最下位となったが大幅に減俸となる選手は少なく、前年オフに続いて増額選手が続出。自前の新球場によって球団の業績も好調で、国内FA権を取得した加藤貴之投手を大型契約で引き留め、オリックスからは山崎福也投手をFAで獲得するなど、年俸総額は約3億アップとなった。
そして24年は最下位から脱出して2位に躍進し、CSもエスコンフィールドで初開催。万波中正外野手が1億の大台に乗り、伊藤大海投手は2億超え。年俸倍増以上の選手が11人とチームの好結果がしっかりと年俸アップにつながった。
来季の日本人選手の年俸総額は22年から約8億円もアップした。エスコン効果はもちろん、就任当時から「選手たちがお金を稼いで、ユニホームを脱いだあとに楽にさせたいっていう気持ちがものすごく強い」と話していた新庄監督の思いがしっかりと形となって表れてきた。