円安や物価高のニュースが連日続き、少しでも出費を抑えたい今日この頃。
銀行での振込手数料も馬鹿にならない中、メガバンクが中心となって「手軽に」「お得に」送金できるサービス「ことら送金」がスタートしました。
知れば知るほど便利な機能、認知度が低いのがネックなのでこの機に皆さん覚えてください。
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ことら送金とは
≪画像元:COTRA≫
ネットバンキングやアプリを使うことで振込手数料を減らす取り組みは各銀行や決済アプリで行われてきました。
しかしその垣根を壊して、より自由度を高め金融資産移動を図るのがこの「ことら送金」です。
大株主として、みずほ・三菱UFJ・三井住友・りそな・埼玉りそな銀行が名を連ね、業界全体の本気度と信頼性が伺えます。
ココが凄い(1) 専用アプリが不要
具体的にはどういったサービスかというと「ことら送金」というアプリがあるわけではありません。
既にインストールされていて、「ことら送金」に対応している様々な銀行系の決済サービスや銀行アプリと連携する事で、ユーザー間での送金が簡単に行えるようになるのです。
銀行が発起人であるため、「J-coin Pay」や「Bank pay」といったアプリが現在は対象となっています。
PayPayや楽天ペイといった大手決済サービスが未対応であるため、ことら送金の恩恵を受けられる人はまだ少ない印象ですがこういった決済サービスがこの輪に入ればば、次のような展開が期待できます。
1:給料は指定のA銀行口座へ振込まれる
2:貯金するお金はBank Payを使ってB銀行アプリへことら送金
3:普段使いのお金はPayPayにチャージ
4:飲み会での割り勘は帰り道に、自分のPayPayから友人の楽天ペイへことら送金(ここが未実現)
1が実現すればお財布がいらなくなるので、早めに叶ってほしい所ですが1~3だけでもATMを使わずに済む人が増えるはずです。
自在にお金の移動が可能となるので今後の事業拡大を期待してなりません。
ココが凄い(2) 口座番号が分からなくても送金できる
送金したい相手の支店名や口座番号が分からずとも、送金できるのも特徴の1つ。
相手の口座番号・電話番号・メールアドレスの内いずれかが分かれば送金可能です。
送る側・受け取る側それぞれが、各自のスマートフォンで決済アプリか銀行アプリに所定の情報を登録すれば、メッセージと共に送金できるようになっています。
インターネット上でお仕事の依頼をする方など、なるべく個人情報を伝えたくないケースで重宝する機能だと考えられます。
例えば
「副業で個人のデザイナーにイラスト作成を依頼。5000円を支払いたい。」
といった場合に今まではTwitterのDMやメールで銀行口座などを伝えなければいけませんでした。
仕事とはいえ、見ず知らずの人にこういった情報を伝えるのに抵抗がある方は少なくないはずです。
しかし「ことら送金」に対応していれば、仕事用のメールアドレスを設定しておくことでアドレス1つ伝えれば送金ができるようになりセキュリティ面でも安心です。
ココが凄い(3) 手数料が削減~無料も!
系列の違う銀行への送金では200円以上の手数料がかかる事もザラであるため送ってもらう時に「手数料は差し引いて下さい」といった一言を添える事もしばしば。
しかし「ことら送金」では決済手数料はサービス毎に決定とされていますが現在は無料が多いようなので、手数料が0円、またはかなり削減が可能なのです。
ただし、決済サービスによっては手数料を設定するところも出てくるでしょう。
お互いが同じアプリ・銀行を持っていればそちらを使った方が手数料削減となるケースもありうるので、送金前に少し調べてから実施しましょう。
また、1回あたりの上限額は10万円となるためこれ以上まとめて送金したい場合には従来の振り込みでの対応が必要となりますのでご注意ください。
物価高への対策に
大手決済サービスが未対応であったり、まだサービスとしては個人間での送金しか対象とされていないなど惜しい部分も多い「ことら送金」。
もし本記事でも紹介したように大手決済サービスも加入してくれると、銀行やATMに行く機会がないまま生活するのが当たり前な日が来るはずです。
物価高への対策は、手数料を減らす事、そして、手間を減らして時間を買うことかもしれません。
余った時間も有意義に使っていきましょう。(執筆者: 遠藤 記央)