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アンジェス Research Memo(9):治療法がない疾病分野などを対象に開発を進め遺伝子医薬のグローバルリーダーへ


アンジェスは、画期的な遺伝子医薬の開発を通じて、遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指しています。今後の成長戦略として、HGF遺伝子治療製品の成功が黒字化の鍵となり得ると期待されています。また、慢性椎間板性腰痛症に対するNF-κBデコイオリゴDNAの国内試験結果は2027年に判明し、塩野義製薬への導出可能性があります。さらに、希少遺伝性疾患の検査事業の拡大が2024年以降の収益に寄与すると見込まれています。Emendoのゲノム編集技術や製品価値の最大化、パイプライン拡大、グローバル展開を進め、遺伝子医薬のリーダーを目指しており、これらの取り組みが順調に進むことで、2020年代後半の黒字化も期待されています。

*13:09JST アンジェス Research Memo(9):治療法がない疾病分野などを対象に開発を進め遺伝子医薬のグローバルリーダーへ ■今後の成長戦略

アンジェス<4563>は企業理念として、「生命が長い時間をかけて獲得した遺伝子の力を借りて画期的な遺伝子医薬を開発・実用化し、人々の健康と希望にあふれた暮らしの実現に貢献する」ことを掲げ、長期ビジョンとして「遺伝子医薬のグローバルリーダー」になることを目指している。

黒字化の時期に関しては、開発パイプラインの進捗状況次第となる。特に、潜在市場規模の大きい米国でHGF遺伝子治療用製品の開発に成功した場合には、黒字化の蓋然性が一気に高まるだけに、今後発表が予定されている後期第2相臨床試験の詳細な結果、並びにFDAとの協議による開発計画、さらには米国大手製薬企業とのライセンス交渉などの動向が注目される。また、慢性椎間板性腰痛症を対象としたNF-κBデコイオリゴDNAの国内第2相臨床試験の結果は、2027年前半にも判明する見込みであり、その内容次第で塩野義製薬への導出の可能性も高まる。希少遺伝性疾患の検査事業については、受託先並びに検査領域の拡大によって2024年12月期以降、規模は小さいながらも収益貢献する見通しである。Emendoについては事業構造改革により知識集約型の研究開発体制に移行しており、損失額を最小限に抑えながら、ゲノム編集技術のライセンスビジネスにより収益化を目指す。弊社では、これらの取り組みが順調に進めば2020年代後半には連結業績も黒字化する可能性があると見ている。

同社は、グローバル化に向けた組織強化や人材育成、並びにプラットフォーム技術の深化と拡大に取り組みながら、1) 「コラテジェン」の製品価値最大化、2) パイプラインの継続的拡大、3) 欧米を中心としたグローバル展開の推進、4) 検査事業も含めた希少遺伝性疾患への取り組み強化などによって、収益成長と企業価値向上を目指す方針だ。希少遺伝性疾患の検査事業を行うことで同疾患領域での新たな開発品候補を見出し、EmendoのOMNIプラットフォームを活用して治療薬を開発する好循環を作り出すことができれば、「遺伝子医薬のグローバルリーダーを目指して」という同社の長期ビジョンも実現の可能性が高まるだけに、今後の展開が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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