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日経VI:大幅に低下、株価下落だが警戒感広がらず


日経平均ボラティリティー・インデックス(日経VI)が10日、前日比12.41%低下し21.74となりました。当日は、米株式市場が休場で手掛かり材料が不足する中、東京市場では売りが先行し日経225先物は下落しました。特に、ファーストリテイリングの決算を受けて同社株が大きく売られ、日経平均に影響しました。しかし、日経VIは大幅に低下し、市場全体としてはボラティリティーの高まりを警戒するムードは広がりませんでした。日経VIは市場の期待する日経平均の将来の変動を示し、通常は日経平均株価と逆相関する性質があります。今回は、その特徴に従い、大幅な数値の低下が見られました。

*16:35JST 日経VI:大幅に低下、株価下落だが警戒感広がらず 日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は10日、前日比-3.08(低下率12.41%)の21.74と大幅に低下した。なお、高値は22.80、安値は21.09。

昨日の米株式市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は下落して始まった。現物市場で日経平均の寄与度の大きいファーストリテ<9983>が昨日取引終了後に発表した第1四半期決算を手掛かりに売られ、1銘柄で日経平均を301円程度押し下げた。これにつれて日経225先物も下落したが、市場全体としてはボラティリティーの高まりを警戒するムードは広がらず、日経VIは終日、昨日の水準を下回って推移した。


【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。

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