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後場に注目すべき3つのポイント~予想以上に底堅さが意識される


19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・予想以上に底堅さが意識される
・ドル・円は108円59銭、もみあい、材料難で方向の乏しい値動き
・値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はヤマトHDとなった。


■予想以上に底堅さが意識される

日経平均は小反落。1.05円安の18417.54円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えた。欧米市場の弱い値動きを受けて、売り先行で始まった。しかし、寄付きの18327.33円を本日の安値に、その後は下げ渋りをみせており、一時上昇に転じる場面もみられている。だだ、欧州の先行き不透明感のほか、北朝鮮情勢への警戒感から、上値追いは慎重だった。

セクターでは水産農林、サービス、医薬品、電気機器、精密機器、化学が上昇。半面、海運、非鉄金属、空運、石油石炭、倉庫運輸、陸運が冴えない。売買代金上位では、任天堂<7974>、ソフトバンクG<9984>、三井住友<8316>、みずほ<8411>が堅調。

欧米市場の下落影響から下値模索の展開が警戒されていたが、予想以上に底堅さが意識されている。ただ、日経平均は小幅に下げているものの、TOPIXは小幅に上昇しているため、午後の日銀のETF買い入れに対する下支えは、それ程期待できそうにないだろう。オーバーナイトのポジションは取りづらい需給状況でもあるため、引けにかけては弱含みとなる可能性も意識しておく必要がありそうだ。

物色については指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>がしっかりであり、全体としては底堅さが意識されるなか、中小型株にシフトしやすいとみられる。また、テーマ株での循環物色による短期的な値幅取り狙いの売買も活発だろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は108円59銭、もみあい、材料難で方向の乏しい値動き

ドル・円は、前日海外市場では下落したが、今日のアジア市場ではポンド・円の上昇に押し上げられ、108円38銭から一時108円69銭まで上昇。ただ、日本株のマイナス圏推移でリスク選好的な円売りは弱まった。

ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移し、目先の株安継続を警戒したドル売り・円買いに振れやすい。安値圏のため押し目買いが期待される一方、材料が乏しいため目先の値動きは限定的となりそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは108円38銭から108円69銭、ユーロ・円は116円28銭から116円61銭、ユーロ・ドルは1.0724ドルから1.0735ドルで推移した。

12時28分時点のドル・円は108円59銭、ユーロ・円は116円39銭、ポンド・円は139円33銭、豪ドル・円は81円76銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・シンクレイヤ<1724>、enish<3667>など3社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はヤマトHD<9064>となった。

・ペンス米副大統領
「日本は今後数年でより大きな同盟の役割を果たす」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00  欧・欧州新車販売台数(3月)    2.2%





<SK>

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