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日経平均は6日ぶり反落、米CPI減速も急速な円高進行が重石


日経平均は6日ぶり反落。12日の米株式市場でダウ平均は216.96ドル高と3日続伸。米12月消費者物価指数(CPI)が一段と鈍化し、インフレピークアウト期待が強まった。
米フィラデルフィア連銀・ハーカー総裁が0.25ポイントの小幅な利上げを支持し、米長期金利が大きく低下したことも相場を押し上げた。ナスダック総合指数は+0.63%
と5日続伸。一方、為替の急速な円高進行が重石となり、日経平均は58.04円安からスタート。序盤はもみ合いが続いていたが、来週の金融政策決定会合での日本銀行による追加政策修正への思惑がくすぶる中、午前中ごろからは売りが膨らみ、一時、26090.84円(358.98円安)まで下げ幅を広げた。心理的な節目を前にその後は下げ渋ったが、買い戻し機運は高まらず、底這い状態が続いた。ファーストリテ<9983>の決算を受けた急落も重石となった。

 大引けの日経平均は前日比3.82円高の26449.82円となった。東証プライム市場の売買高は14億7983万株、売買代金は3兆4556億円だった。セクターでは輸送用機器、精密機器、食料品が下落率上位となった一方、銀行、鉄鋼、空運が上昇率上位となった。
東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は32%だった。

 個別では、為替の円高を受けてトヨタ自<7203>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>、三菱自<7211>など自動車関連が軒並み下落。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、HOYA<7741>、TDK<6762>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>
などハイテク・グロース株の一角も軟調。決算を材料にファーストリテ、SHIFT<3697>、マニー<7730>、イオンフィナンシャル<8570>が急落し、PRTIMES<3922>はストップ安まで売られた。

 一方、日銀の追加政策修正への思惑から買いが続き、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほFG<8411>の銀行、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>の保険が大幅に続伸。台湾積体電路製造(TSMC)が日本で2番目の工場建設を検討と伝わり、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、ローツェ<6323>など半導体関連が軒並み大幅高。中国経済再開期待から、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸製鋼<5406>
の鉄鋼も大幅続伸。決算を材料に7&I−HD<3382>が大きく上昇したほか、トレジャー・ファクトリー<3093>、寿スピリッツ<2222>が急伸、トランザクション<7818>はストップ高比例配分となった。ビーウィズ<9216>は業績下方修正もあく抜け感から大幅高。
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