
ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は17日の記者会見で、「中国がロシアに武器を供給していることを示す情報を得た」と述べた。両国の具体的な協力関係を示す内容で、来週にも資料を含め詳細を公表するという。中国はロシアへの軍事支援を一貫して否定している。
ゼレンスキー氏によると、ウクライナの情報機関が火器や火薬の供給に関する情報を入手した。中国の代表者がロシア国内で武器を製造していることを示すデータなどが含まれるという。ゼレンスキー氏は「単純な密輸や間接的な売買ではなく、両国の協力を示す明確な証拠がある」と主張した。
ゼレンスキー氏は最近、中国が露軍を支援しているとして批判を強めている。9日には東部ドネツク州でウクライナ軍の捕虜となった中国人男性兵士の動画を公開し、少なくとも155人の中国人が露軍に参加していると主張した。これに対し、中国外務省は「無責任な言論をやめるべきだ」と反発した。【ブリュッセル宮川裕章】