
ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ブリュッセルでの欧州連合(EU)特別首脳会議で演説し、ウクライナと米国が対話を「再開した」と明かした。両国のチームが来週会談する予定だとも述べ、「意義深い会談になることを願う」と期待感を示した。
米側でも、トランプ米政権のウィットコフ中東担当特使が6日、ウクライナ政府の高官らと来週にサウジアラビアで会談する方向で調整していると明らかにした。
ゼレンスキー氏は、ロシアとの平和実現のために「必要となるステップを提案したい」とも訴えた。具体的には、エネルギー施設へのミサイルや無人航空機(ドローン)による攻撃を含む、空と海での戦闘停止を挙げた。
こうした部分的な停戦案について、ゼレンスキー氏は、ロシアが停戦に前向きであるかどうかを「確認するためだ」と説明し、欧州の首脳らに支持を求めた。会談で米国側にも考えを伝えるとみられる。【ベルリン五十嵐朋子】