
ウクライナのゼレンスキー大統領と米国のバンス副大統領は14日、ドイツ南部ミュンヘンで、同日から始まる安全保障会議にあわせて会談した。ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、トランプ米大統領は支援継続の条件として、ウクライナが保有するレアアース(希土類)の提供を求めている。ゼレンスキー氏とバンス氏は、地下資源の共同開発について協議したとみられる。
ロイター通信によると、ウクライナは会談に先立ち、地下資源の共同開発に関する合意の草案を米国側に手渡した。
ゼレンスキー氏は12日、ベッセント米財務長官とキーウ(キエフ)で会談し、レアアース提供について協議。ミュンヘン安全保障会議の場で合意に達したいとの期待を語っていた。
トランプ氏とプーチン露大統領は12日の電話協議でウクライナでの戦争の終結に向けた交渉の開始で合意しており、ゼレンスキー氏とバンス氏は停戦のあり方についても話し合った可能性がある。【ベルリン五十嵐朋子】