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日経平均は反落、インデックス売買中心に5日線レベルでの攻防に


 日経平均は反落。40.69円安の21377.07円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えた。6日の米国市場ではNYダウは小幅に上昇し、シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円高の21635円となった。しかし、コーン国家経済会議委員長が辞任する意向と各メディアが伝えており、円相場は1ドル105円台半ばへと円高に振れて推移。米半導体株上昇の波及期待が薄れる格好になり、前日の大幅高の反動から売り先行で始まった。その後21201.94円まで下げ幅を広げる場面もみられたが、売り一巡後は断続的なインデックス買いから切り返しをみせており、一時21484.08円とプラスに転じる局面もみられた。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは証券、精密機器、その他金融、不動産、サービス、空運、小売がしっかり。一方で、鉄鋼、石油石炭、その他製品、機械、ガラス土石、非鉄金属が下落。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、日東電<6988>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>が重し。

 日経平均は一時プラス圏を回復するなど。5日線レベルでの攻防をみせている。コーン国家経済会議委員長が辞任する意向が伝えられたことにより、貿易摩擦への警戒感が高まった格好だが、週末の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、先物主導の展開から方向感が掴みづらいところでもあろう。5日線レベルでの攻防のなか、再び跳ね返されるようだと、短期筋の売り仕掛けに押される局面はありそうだ。一方で、底堅さが意識されるようだと、シカゴ先物にサヤ寄せする展開も意識されやすい。

 現在の水準は直近の急落局面で空けたマドの中での推移であり、ある意味真空地帯でもある。先物主導の展開のため指値状況は薄く、インデックス売買で大きく振らされやすいところでもある。外部環境に振らされ難い中小型株での押し目拾いが有効であろう。
(村瀬智一)


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