
30日、国民民主党から参院選の比例代表に出馬する元参院議員の須藤元気氏が、過去の新型コロナウイルスワクチンに関する発言について記者団の取材に「事実に反することがあった」と釈明。国民民主党は支持率が下がっており、党の対応にも注目が集まっています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「須藤元気氏のワクチン発言と国民民主党の対応」を解説します。
Q 須藤元気氏ってどんな人なの?
A 須藤元気氏は、格闘家出身の元参院議員です。7月に実施される参院選に国民民主党から比例代表で出馬することになった人物です。
Q ワクチンってなんだっけ。
A ワクチンは、病気にかからないように体に免疫をつけるための薬です。新型コロナウイルスワクチンは、コロナウイルスの感染を防ぐために多くの人が接種しました。
Q ワクチンについてどんな発言をしたの?
A 須藤氏は、交流サイト(SNS)で新型コロナウイルスワクチンの接種で「死者激増」などと投稿し、ワクチン接種の中止を訴えていました。
Q その発言は間違いだったの?
A 須藤氏の主張は「科学的根拠に基づいていない」と指摘され、須藤氏を擁立しようとしている国民民主党にも批判が集まりました。
Q どうしてそんな発言をしたのかな。
A 須藤氏は、知人がワクチン接種後に亡くなったことで疑問を持ち、疑惑を深めたと説明している一方で、因果関係は分からないとも話しています。
Q 過去の発言についてどう考えているの?
A 須藤氏は「決してなかったことにはしない。説明責任が必要だ」と語りました。
Q 国民民主党の代表は何と言っているの?
A 玉木雄一郎代表は「ワクチンに限らず、科学に基づく知見にたって発信していかなければいけない局面がある。対外的な発信については慎重に行っていくことが必要だ」と述べました。
Q 国民民主党の支持率はどうなっているの?
A 国民民主党は、参院選で出馬表明した山尾志桜里氏の公認見送りなどもあり、支持率が下がっています。毎日新聞の6月の世論調査では、5月から4ポイント下落し3%でした。