
国民民主党は11日、参院選比例代表で立候補を予定していた山尾志桜里元衆院議員の公認を見送ると発表した。5月14日の両院議員総会で公認を内定したが、過去の不倫疑惑などを巡り、党内やインターネット上で批判が続出し、党支持率の下落につながったとの声が出ていた。
玉木雄一郎代表は記者団に「有権者、支援者から十分な理解と信頼が得られないと判断した。擁立をした私にも責任がある」と記者団に語った。擁立から約1カ月後の方針転換について「遅かった、別の対応があったという批判は真摯(しんし)に受け止めたい」とも述べた。
榛葉賀津也幹事長によると、9日の党会合で全ての都道府県連から公認見送りを求める意見が出たという。山尾氏は今月10日の記者会見で疑惑などについて釈明したが、榛葉氏は「疑問を払拭(ふっしょく)する会見ではないという声が多くあった」と説明した。【遠藤修平、古川宗】