starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

藤井聡太王将4連覇 永瀬拓矢九段に4勝1敗 研究仲間に柔軟かつ緻密


埼玉県深谷市の旧渋沢栄一邸で開催された第74期王将戦七番勝負第5局で、藤井聡太王将が永瀬拓矢九段を120手で破り、4勝1敗で4連覇を果たした。これにより、藤井王将のタイトル獲得数は28期に伸び、歴代5位となる。対戦相手の永瀬九段とは4回目のタイトル戦で、藤井王将が全て制している。永瀬九段は様々な工夫を凝らして藤井王将に挑んだが、藤井王将は高い柔軟性と緻密な戦略でそれを上回った。さらに、藤井王将は次の公式戦で再び永瀬九段と対戦する予定である。

 埼玉県深谷市の旧渋沢栄一邸「中の家(なかんち)」で8日から指されたALSOK杯第74期王将戦七番勝負第5局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、名古屋鉄道協賛、王将戦・渋沢栄一生誕の地深谷市実行委員会協力)は9日午後6時55分、藤井聡太王将(22)が挑戦者の永瀬拓矢九段(32)を120手で降し、4勝1敗で王将戦4連覇を果たした。藤井王将はタイトル獲得数を28期に伸ばし、谷川浩司十七世名人(62)を抜く歴代5位となった。歴代1位は羽生善治九段(54)の99期。

 藤井―永瀬のタイトル戦は4回目で、過去3回も藤井王将が制している。藤井王将が四段だった2017年以来、2人だけの研究会を続け、手の内を知り尽くす間柄だけに、初めての2日制のタイトル戦でどのような戦いを繰り広げるかに大きな注目が集まった。

 永瀬九段は第1局から周到に準備した作戦をぶつけ、後手番だった第2局でも自身の研究局面に藤井王将を誘導するなど、毎局、違った工夫を見せた。藤井王将は、劣勢に立たされた場面でも検討陣の予想にない柔軟かつ緻密な対応と、一瞬の隙(すき)を逃さない踏み込みで乗り切った。永瀬九段に1勝を返された後の第5局では、デビューから8年間、一貫して後手番で2手目に8四歩と指してきた方針を翻し、永瀬九段の周到な準備をかいくぐる戦略家ぶりも見せた。

 増田康宏八段(27)の挑戦をストレートで退けた棋王戦五番勝負に続いてタイトル防衛を果たし、年度内の対局を終えた藤井王将。永瀬九段は4月9日に開幕する名人戦七番勝負でも挑戦に名乗りを上げており、1カ月後に両者による2日制の激闘が再び始まる。【丸山進、新土居仁昌】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.