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谷川浩司十七世名人「22歳にタイトル数抜かれたら…」 王将戦


大阪府高槻市で開催されている第74期王将戦で、藤井聡太王将が永瀬拓矢九段を迎え4連覇を目指している。藤井が勝利すれば、26期の通算タイトル獲得数を27期に伸ばし、谷川浩司十七世名人と並ぶことになる。現場で立ち会う谷川名人は、藤井の若さでの記録達成に驚きを隠さない。これまでの対局では永瀬が中盤までリードを保つも、藤井が終盤で逆転を遂げており、今回の第4局でも緊張感のある対局が続く。AIの影響で将棋戦術が急速に変化し、藤井も研究を続け新しいスタイルを模索中。若手棋士の活躍が目立つ中、藤井の快進撃に谷川は驚きとともに感覚が麻痺していると語る。

 藤井聡太王将(22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦するALSOK杯第74期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の第4局が15日、大阪府高槻市の山水館で始まった。藤井王将が勝って4連覇を果たせば、通算タイトル獲得数が27期となり、谷川浩司十七世名人に並ぶ5位タイに浮上する。その瞬間を目の前で見届けることになるかもしれない立会の谷川十七世名人は「22歳に抜かれるかもしれないというのは驚きしかない」と語る。どのような思いで2日間の勝負を見守っているのだろうか――。

僅差の勝負続き 内容的には互角

 谷川十七世名人は、山水館で王将戦が行われた前回(第72期)と前々回(第71期)にも立会を務めたが、今回は2024年12月に高槻市に関西将棋会館が移転した直後でもあり、「会館が高槻に移転して初めてのタイトル戦でとても感慨深いものがありますね」と特別な思いを抱いている。

 第3局まで、いずれも藤井王将が制して王手をかけた。永瀬九段は先手番の第1、3局と中盤までリードしながら、藤井王将に逆転を許した。この戦いぶりを谷川十七世名人は「永瀬さんが有利なまま終盤戦を迎えていたが、藤井さんが決め手を与えずに局面を複雑化させ、最後の最後で永瀬さんに、なかなかミスと分からないぐらいの細かなミスがあり、僅かなところで逆転した」と内容的には五分の勝負が続いていると分析する。

 第3局に続いて角換わりとなった第4局は、藤井王将の4五歩の仕掛けに永瀬九段が応じず、3一玉と寄る研究手順を披露し、藤井王将が長考を強いられ、昼食休憩の時点で消費時間の差が1時間半以上ついた。「藤井さんには長考が何回かあるが、永瀬さんは長考といえるものがほとんどなく、永瀬さんの思惑通りに進んでいる。今後、どちらかの玉が詰む、詰まないという変化も手順によっては読まなければいけないくらい、一気の終盤戦になるかもしれない局面になっている」と谷川十七世名人は語り、慎重に読み進めないと形勢が傾きかねない難しい中盤戦になっている。

AIで活躍の若年化進む

 人工知能(AI)の浸透によって戦法を含めて様変わりした将棋界。「以前は40代や50代になってから、どう戦うかというのが課題だったが、AIによってそれが早まり、30代になっている気がする。角換わり腰掛け銀のように体系化されている戦型は、いったんついていけなくなると取り戻せない。一日中、パソコンで研究する方法を続けられるか、その中で自分の個性を出せるのかが課題になっている」とみる。

 藤井王将もその例外ではないといい「いろいろ試行錯誤している。棋王戦第1局などで右玉を指し、新しいことを進めることでまた進化の道を探っている」という。

すごすぎて感覚まひ

 谷川十七世名人は名人5期、王将4期など歴代5位のタイトル獲得27期を数え、藤井王将は26期とすぐ背後に迫っている。「1~3位の羽生善治九段(99期)、大山康晴十五世名人(80期)、中原誠十六世名人(64期)は一時代を築いた。4位の渡辺明九段(31期)も30代後半になって抜かれることもあるかと思っていた。藤井さんもすごいスピードでタイトルを増やしていたので抜かれるとは思っていたが、22歳で抜かれるかもしれないというのは驚きしかない。藤井さんにはいろいろなことで驚かされて感覚がまひしている」と苦笑した。【丸山進】

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