アレルギー性鼻炎の薬、症状が鼻づまりなのか鼻水なのかで、飲むべき薬が違うのをご存じですか? これは鼻アレルギー診療ガイドラインにはっきり明記されていること。具体的には「鼻づまり型」や「くしゃみ・鼻水型」で、服用すべき薬が違っているのでした。
鼻づまりと鼻水の両方に効果がある薬
現状、アレルギー性鼻炎の治療薬として主流になっているのが「第二世代抗ヒスタミン薬」になります。抗ヒスタミン薬のうち、それ以前から用いられていた第一世代抗ヒスタミン薬と比べて副作用の少ないもののことです。
開始した眠気などの副作用が少ない「アレジオン」「アレグラ」が、2011年ごろに市販薬としても発売を開始。鼻づまりと鼻水の両方の症状に効果がある「ディレグラ」が2012年に医療用薬に承認されています。
2013年、こうした背景からに花粉症の治療に使う「鼻アレルギー診療ガイドライン」が4年ぶりに改定されたのです。ガイドラインでは、鼻づまりやくしゃみなどの重症度ごとに新しい薬を含めて治療法を整理しました。
鼻づまりは抗ロイコトリエン薬を服用
ガイドラインでは症状を「鼻づまり型」や「くしゃみ・鼻水型」などに分類。鼻づまりに効く「抗ロイコトリエン薬」や、鼻に噴霧するステロイド薬などの薬との併用の方法が示されました。
そして、鼻づまりの場合は基本的には抗ロイコトリエン薬を服用します。くしゃみや鼻水の症状には、第2世代抗ヒスタミン薬を服用するのがおすすめとなっています。
症状がひどい場合は鼻づまりでもくしゃみ・鼻水でも、鼻に噴霧するステロイド薬を併用するとよいでしょう。鼻づまりの場合は、加えて第2世代抗ヒスタミン薬を服用するとより重症なケースでも対応できます。
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