俳優阿部寛（61）が24日、都内で、主演映画「俺ではない炎上」（9月26日公開、山田篤宏監督）完成披露試写会に出席した。
同作は第36回山本周五郎賞候補にもなった作家浅倉秋成氏の同名小説を実写化。ある日突然、ネット上で身に覚えのない事件の犯人だと名指しされた主人公の姿を通し、現代社会ならではのSNS上の冤罪（えんざい）の恐怖を描く。阿部は大手ハウスメーカー勤務の山縣泰介を演じる。
普段あまりSNSをやっていないという阿部。脚本を読んだ時点で「リツイートの重大性が分からなかった」という。「こういうことが起こるのは怖いなと思った」と告白した。演じる泰介は「自分に通じるところがあって、ピッタリだった」という。
また、「久しぶりに、冬場に裸になったのは苦労した」と吐露。「12月で、ものすごく寒かった」と振り返ったが、監督には何も「言いませんでした」と、プロ根性で乗り切ったことを告白した。
だが、山田監督は「ホントにパンイチになってくれるのかなって思っていた」とし、実際、現場では「仕上がっていた」という。阿部は苦笑いしつつ、「現場に入ったらね」と改めてプロ根性を口にした。
「久しぶりに追い込まれる役をやった」という阿部。「追い込まれる役のほうがクスッと笑えるので、この映画をみなさんで楽しんでいただきたいです」とアピールした。
