
女優広瀬すず(27)が24日、東京・神田明神で、映画「遠い山なみの光」(9月5日公開、石川慶監督)公開直前大ヒット祈願イベントに松下洸平(38)と出席した。
同作は、ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地長崎を舞台に執筆したデビュー作を映画化したヒューマンミステリー作品。広瀬は長崎に暮らす主人公緒方悦子、松下は悦子の夫二郎を演じる。
広瀬は「去年の夏、ちょうど1年前に撮影して時間がたって、カンヌにも行かせてもらった。ちょっと前から動き始めたけど、まだ公開していないんだって」とし、「楽しみでドキドキする」と胸中を語った。
悦子は「つかみやすい役ではなかった」という。「モヤが掛かっているような存在で、言語化するのが難しかった」とし、撮影現場では「当時の女性の、ニュアンスの出し方をいろいろ試していた」と振り返った。
松下は「長崎パートしか出ていないけど、多くのイベントに参加させていただいて、ぜいたくな時間を過ごしている」とし、「皆さまの声を聞くのが楽しみ」と期待に胸を膨らませた。
演じた二郎について、「時代的にも当時は“男は仕事、家庭は妻”だったので、リアルに出せればと思った」という。「その時代を生きていないと表現過多になってしまう」とし、現場では監督に「抑えてもらった」という。イメージとしては「もう少しキツいかなと思った」というが、「監督の中ではもう少し柔らかくていいとかが、少し難しかった。監督の中には二郎が明確にあって、そこに近づけていった」と話した。