
フリーアナウンサー膳場貴子が20日、キャスターを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に生出演。米国トランプ大統領の関税政策による中国との報復合戦について私見を語った。
番組では、トランプ氏が中国からの輸入品に相互関税145%をかけた、中国が125%の関税で報復する状況を説明。また中国で多く生産されているスマートフォンについて相互関税の対象から外れたが、トランプ氏が「別の関税バケツに移されただけ」と発言し、分野別関税の半導体に組み込まれる方針となっていることを報じた。キャスターの中西悠理は関税の狙いとして明海大学の小谷哲男教授の私見を紹介。「安全保障上の観点からも中国に負けない、中国に依存しない体制を作る最終的に友好国に対しても、米国を取るのか中国を取るのか、二者択一の踏み絵を迫ってくる、と分析しています」と伝えた。
膳場はこの分析を受け「アメリカにつくのか中国につくのか迫られるかもしれない、という…この土俵に乗らなければいけないのか!?と思ってしまうんですが」と苦笑しながら、両国の対立を憂うように語った。
その後、コメンテーターの寺島実郎氏は「ブーメラン輸出」との言葉を用い、米国の企業が中国に投資してできた製品の輸入が高くなっている状況を「自分の足をピストルで撃っている」と指摘。松原耕二氏も、トランプ関税の狙いを「中国の孤立化」と見つつ「逆効果」と分析し「理不尽な予測不能な関税を振り回していけば、よりアメリカ離れが進んで、結果的に中国に近づいていくということになりかねない」と話し、トランプ関税を疑問視するコメントが相次いだ。