
タモリ(79)が21日、都内で、司会を務めるNHKスペシャル「人体3」(4月27日から6月8日まで、全4回放送)の会見に出席した。
ノーベル賞科学者である京大iPS細胞研究所名誉所長の山中伸弥氏(62)と、「命とは何か」をテーマに最新科学が解き明かしたメカニズムに迫る。今シリーズでは「細胞」に注目。顕微鏡映像と超高精細CGを活用して壮大なテーマを分かりやすく伝える。
8月に80歳を迎えるタモリは「年も年ですし、理解力と記憶力がだんだん薄れていく中で必死に理解しようと思ってるんですけど、医学の最先端のことなので難しいは難しいです。ところがこれを、抜群のCGが助けてくれる。これを見てるとかなりの理解ができると思ってます。本当におもしろい。医学の最先端をこんなに分かりやすく解説してる番組は他にないと思います」とアピールした。
「人体」シリーズは4年ぶり。タモリは同シリーズが始まった89年から司会を続けている。科学の進歩は収録でも実感しているようで「当時はCGが最先端だったと思うんですけども、今回のと比べると本当に初歩の初歩。(収録)時間もすごく長かった。スタジオの前に『人体』と書いてあったんですけど、誰かスタッフがペケして『忍耐』と書いてた」と笑わせ、「撮り時間もCGも、圧倒的に進歩しました」と振り返った。
4月27日午後9時から放送の第1集は、歌手MISIA(46)と元サッカー女子日本代表の澤穂希さん(46)をゲストに迎える。5月11日放送の第2集では人間の「老い」にも迫る。
自身の老化に対してタモリは「かなりぼけてますね」と回答。毎日、料理をしているというが「冷蔵庫に向かって2、3歩歩いた時に、おれは何を取りに来たんだというぐらいにかなりぼけてきてます」と明かした。健康の秘訣(ひけつ)として、よく歩くようにしているそうで「1年後にどの程度ぼけるのかちょっと予測がつかないんですけども。歩けば何とか脳の活発さも保てるんじゃないかと思ってます」と話した。
山中氏と、同局の久保田祐佳アナウンサー(42)も出席した。