
元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏が19日、ABCテレビの生情報番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に出演。番組では日米の関税交渉を取り上げた。
赤沢亮正経済再生担当相は16日(日本時間17日)に米政権の関税引き上げを巡り初交渉に臨んだが、米国はベセント財務長官だけでなく、トランプ大統領が突然、参加した。
赤沢氏はトランプ氏との対面に「格下も格下ですので、出てきて直接、話をしてくださったことに感謝」と想定を超える言行で交渉相手を自らのペースに引きずり込む“トランプ流”に翻弄(ほんろう)された。
今回の関税交渉に高橋氏は「中身がないから」と斬り捨て、「最初に大風呂敷を広げたほうがいいと思う。第7艦隊(米国軍)を買うとか、これぐらい大きな話をして、安全保障とかで一挙両得だとか言って、日米赤字は半分に減りますってぶち上げてもいいですよ」と持論を展開した。
「ディールっていうのは驚かせ合いだから」と交渉術を指南し、トランプ氏の逆サプライズを演出する交渉が必要とし、「それぐらいやらなければいけないけど、赤沢さんじゃ無理だろうな」と話した。