
SUPER EIGHTの村上信五(43)が12日放送のカンテレ「ウラマヨ!」(土曜午後1時=関西ローカル)に出演。「人生を変えた」というビートたけし(78)からのアドバイスについて言及した。
この日の番組では、村上の交友関係からこれまでの芸能生活をひもといた。その中で「人生を変えてくれた」と話すほど大きかったのが、たけしの存在だったという。
たけしとは、フジテレビ系「FNS27時間テレビ」で、2017年から2019年まで3年連続でコンビを組んだ村上。たけしは村上のMCぶりについて「慣れていて変な間を開けない。フォローがうまい」などと高く評価していた。
村上が本格的に番組MCを志すようになったのは、たけしと初タッグを組んだ2015年の特番だった。
たけしは収録後の会見で、村上について「しゃべりのリズムがいい。大阪人らしく、いい間、してます。村上さんはヘタしたら『紅白』の司会者になるんじゃないか」と言った。
村上は、「『それに応えな(いと)!』っていうので、スイッチがガバって入った時です。なんとなく、それまでフワッとMCやって許されてた感じやし、スタッフの方も『いいっすね』って、なんとなくみこしを担いでくれてた」と振り返り、続けた。
たけしの言葉に「(自分ではしっかりMCを)やってたつもりではあったけど、まだまだ足らんねや」と考えるようになったことを明かした。
さらに、たけしからは「これからはMCをやるんだから、本を読んだ方がいいよ」と言われ、数学を中心に歴史や科学など人類文化を捉えた、吉田武氏の著書「虚数の情緒」を勧められた。
同書は1000ページ以上もあり、かなり難解な内容だったが、「(たけしが)『分からなくてもいいから最後まで読むことが大事』と言ってくださったのをお守りにしながら、とりあえず最後まで。半年かかりましたけど」と言いつつも、読み切ったという。
村上は「まったくその辺の基礎なんてなかったけど、あの人が言うてくれたチャンスを逃したら、たぶんここから先、楽だけして一生勉強せえへんやろなって。人生を変えてくれた、ホンマの恩人」と語った。
スタジオでも、村上は改めて「これを『今度読みますわ』で逃げちゃったら、たぶんこの先の人生で絶対言い訳ばっかりするな、と思い…。たけしさんが言ってくれたから、これはもう、ここで腹くくって覚悟決めて、立ち向かって『読みました!』って言い切れんと、やばいと…」と振り返っていた。