元衆院議員で政治評論家の杉村太蔵氏(45)が28日放送の読売テレビ「今田耕司のネタバレMTG」(土曜午前11時55分=関西ローカル)に出演。少数与党がもたらす“効果”について語った。
この日の番組では、今年1年の出来事について回顧。9月に自民党総裁に選出された石破茂氏が10月1日に首相に就任するも、早々に行われた衆院選で自民、公明両党の議席が過半数に届かず、少数与党の厳しい船出となったことを取り上げた。
これに、杉村氏は「少数与党になって、国会議員がみんな楽しそうですね。みんなイキイキしている。今の国会が一番、国会議員1人1人が輝いていますよ」と切り出した。
その理由について「自公が圧倒的に多数だった場合、本当に派閥の一部の人たちで物事が決まっていて、自民党の人たちだって『俺たちの意見は通らないな』って。ましてや野党なんて『自分たちの考えなんて国会にも反映されないし、ただ採決要員』って」と話した。
さらに、「本当に見てほしいのは、国会で今寝ている人はいません! 議論が国会で行われているから。ここで寝られる議員は相当のものです」と強調。「与党が少数だから、野党の協力がないと何事も前に進まないんで、こっち(野党)の言い分も通るじゃないですか。見事な議席配分になったなって」と絶賛した。
しかし、杉村氏は以前、石破氏に対して批判的だったことから「180度言ってることが違う」とツッコまれると、「僕は時の総理に寄り添う」と開き直って笑わせていた。