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【高校サッカー】東福岡“ピラニアDF”で4強、前橋育英戦は「ストロングつぶして完封したい」


全国高校サッカー選手権準々決勝で、東福岡が静岡学園をPK戦で5-4で制し、9大会ぶりにベスト4に進出。試合は終始防戦の展開で、東福岡はシュート1本での辛勝。特にDF大坪率いる守りの堅さが光り、4試合連続無失点でPK戦に持ち込んだ。決勝トーナメントの中でも2度目のスコアレスPK勝利で、過去の優勝シーズン以来の全国制覇を目指す意気込みを見せた。守備の強固さを武器に体を張り続け、相手の個人技を封じて勝ちを手繰り寄せた。次戦の準決勝に向けても、ディフェンスラインの完封を誓う。

静岡学園対東福岡 PK戦で勝利し喜び駆け出す東福岡の選手たち(撮影・鈴木正人)

<全国高校サッカー選手権:東福岡0(5PK4)0静岡学園>◇4日◇準々決勝◇U等々力

J1東京の日本代表DF長友らの母校、東福岡が、静岡学園との高校年代最高峰「高円宮杯U-18プレミアリーグ西地区対決」を制した。

0-0からのPK戦で5-4。ベスト4進出を9大会ぶりに決めた。1回戦の尚志(福島)戦以来、今大会2度目のスコアレスPK勝利。4戦無失点の堅守を武器に難敵連破で、優勝した15年度以来4度目の全国制覇へ弾みをつけた。

堅い守備を武器に、シュート1本で勝った。序盤からテクニックに勝る相手に翻弄(ほんろう)され、防戦一方。チームは決定機がないまま、シュートは後半にDF大坪が放った1本だけに抑えられた。一方で8本を浴びたが、体を張って何度もピンチを阻止し、執念でPK戦に持ち込んだ。

相手が個人技でボールを持てば、大坪が「足元がうまいので2、3人で囲んで回収する気持ちだった」という“ピラニアDF”で対抗。PK戦に関しては「練習終わりに試合形式でやっている。自信を持って蹴りました」と冷静に語った。

準決勝の前橋育英(群馬)戦へ「相手のストロングを完全につぶしてディフェンスラインで完封したい」とDF山禄。プレミア東地区6位の強敵にもゴールは割らせない。【菊川光一】

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