西武のドラフト4位・林冠臣外野手(22=日本経大)が6日、入寮によってついに相棒の本名を知った。195センチ、105キロの大きな体で「これです」と持参した丸っこいのをつかんだ。報道陣からキャラ名を尋ねられた。「分かんないです」。台湾出身。地元でも見たことはなかったし、キャラクターものとは無縁な少年時代だったようだ。
福岡の日本経大に入学後、仲良しの友人と一緒にイオンに出かけ、クレーンゲームで取ってもらった。それを「ずっとマクラにして使ってきました」。なんとなく「クマ」と呼んで来た。この日、報道陣によってそれが「リラックマ」だと知らされた。「おお…」といった表情を見せた。
日南学園(宮崎)入学とともに来日した。質問から回答までは少しゆっくりめなものの、穏やかな日本語にむしろ相手はホッとする。12月30日が誕生日。「何もいらない」と父に言ったら「なんか勝手にもらいました」と財布を贈られた。ゆるやかな大物感は、まるでおかわり君こと中村剛のよう。その名を聞いた林は「経験とかスイングの形とか聞いてみたいです」と純粋そのもの。右打席では獅子になる。【金子真仁】