いまや動画投稿は、プラットフォームやSNSの拡充で投稿も視聴もますます身近なものになっている。そんな中、リリース後248日で1000万ダウンロードを突破したという話題のライブ配信アプリ『17 Live(イチナナライブ)』が主催する「17鬼ごっこvol.2」が、21日栃木県・栃木市の『F2プラント』で行われ、密着取材を行った。
同アプリは、2015年に台湾で創設され、世界9か国で展開4,000万人を超えるユーザーを持つライブ配信アプリ。日本版アプリではリリース後、たった6ヶ月でダウンロード数1,280%増と右肩上がりで成長中という2018年注目なのだ。
ライブ配信者を[(イチナナ)ライバー]と呼び、視聴者を[オーディエンス]と呼ぶ同アプリのコンセプトは、「(イチナナ)ライバーとオーディエンスが一緒に夢を叶えるプラットフォーム」(広報)。
オーディエンスがライバーを応援する手段として、「いいね」や「コメント」という無料でできるもの以外に、有料の電子ギフトを送って応援する仕組みがあること。このギフトは、月ごとに清算され、運営からライバーに規約に応じた金額が支払われる。
もう一つの特徴が、17 Liveではオンライン、オフラインのイベントを開催していること。その目的は、「ライバーさんの輝ける場所を作りたかったことと、アプリ内での会話だけに留まらずに、リアルな場所でライバーさんとファン、ライバーさん同士、ファン同士のコミュニケーションの場や絆を深めていただく場所として、イベントというものを提供しております」(広報)。
昨年10月のハロウィンイベントを皮切りに、「17 Live White Christmas Party」「ライバー戦国時代の覇者になれ〜決戦の夜〜」など、いま、イチナナをやっている方の中でトップを決めるというイベントを季節ごとに行っている。
そして、3月にオフラインイベントとして初めて、ポイントトップを決めないというバラエティ性のあるイベント「17鬼ごっこ」を実施。これが大好評で盛り上がったので、第2弾を行うこととなった。
今回は、オンラインでの2つのステージミッションをクリアした「逃走ライバー」20名と「鬼ライバー」5名が参加。ミッションをクリアしながら「鬼」から120分間逃げ切ることができるのか!賞金は、逃走ライバーが2時間逃げ切ったら逃げきったライバーで賞金30万円を山分け、逆に鬼ライバーが全員捕まえたら鬼ライバー全員で賞金30万円を山分けとなる。
会場となった「F2プラント」は、約7600㎡の敷地にある巨大な2つの廃倉庫は工場だった頃の機械等もそのまま配置。「サバイバルゲームフィールド」としても使われており、特撮ドラマや刑事ドラマのロケ地としていても使われている。
まさに、シューティングゲームやサバイバルゲームの世界がそこにあり、モノカゲや廃車、機械の残骸からゾンビが出てきそうな廃工場の怪しい雰囲気が存分に感じられる倉庫だ。
ルールは走ってはダメ(競歩まではOK)、通信を途絶えさせてはダメ、ずっと隠れているのはダメといたってシンプル。
午後3時に、合図とともに迷彩服の衣装を着た「鬼」が、コスプレ風ファッションや動きやすい服装など、思い思いの格好をする「逃走ライバー」を追いかける、鬼ごっこがスタート!
「鬼」も「逃走」も『17 LIVE』をつなぎっぱなしということで、自撮り棒を掲げたまま追いつ追われつの「鬼ごっこ」。端から見ていると奇異だが、どちらも、オーディエンスや仲間からの情報をヒントに「逃げ」「隠れ」「追う」。まさに、観ている人にとっては、「LIVE」映像が配信されている状況。
見学者として参加しているオーディエンス5名が高い櫓の上から戦況を見守り、「鬼ライバー」に「逃走ライバー」たちが、どのエリアにいるか映像から読み取れる背景のヒントをコメントで送る。
そのかいあってか、30分も経たないうちに、12、13人の「逃走ライバー」たちが、「収容所」へ。これは、2時間どころか、1時間で終了か?と思ったところ、「収容所」が何か異様な盛り上がり、行ってみると、なんと、「合計110万パワー達成で収容所ライバー全員解放!10分以内!!」のミッションが発動中。みな、アプリに向かって、一斉に呼びかける。
このミッションはすごい勢いでクリアされ。全員解放!ところが、やはり次々と捕まり、残り1時間を切ったところで、16人が捕まった。ここで、「150万パワー達成で」と、起死回生のミッションが再登場!しかし、このミッションは失敗。残り30分をきり、逃走を続けているのは、残り2人!「残り時間10分」「あと5分」と、時間が刻一刻と迫ってくる。そして、「収容所のライバー」たちからは、「頑張れー」の声援が送られるとともに、「10、9、8、7、6」と、カウントダウンが始まる。最後まで逃げ切ったのは“ぐうちゃん”ただ1人!賞金30万円独り占めだ!
「優勝者は、思ってなかったです。一度捕まったんですけど、“全員解放”で出たときに、体調がすこぶる悪くてお腹痛くなって、クスリをもらって飲んでいたら、みんなから3分ほど遅れて入ったんです。追われる緊張感からお腹いたくて、捕まっていいやと思って座ったり、逃げたりを繰り返していたら、たまたま死角だったらしく、逃げ切れちゃいました。奇跡です!」と、喜びのコメント。
また、親子で参加したという“しろうくん”と“とってもりんか”さんは、「楽しかったです。(お父さん)2回目に捕まえました。すぐ捕まっちゃったんですけど」と娘が言うと、「親子で出るというのは、なかなかないことなので、新鮮で本当に楽しかったです」とお父さん。
親子ででるキッカケは、「最初は娘が『出たい』という話をしていたので応援していたんですが、途中から、『お父さんと出たい』と言い出して、そこから娘が頑張ってくれて」と、仲のいい父娘。
その後も、「逃げるきないなぁと。遅いなぁ」と、いう娘に対し、「お父さんは娘に捕まるのがうれしいかなぁと。捕まりたいなぁ」というと、「やだ。恐い恐いヒくんだけど」と、笑う。第三回目は、2人とも「鬼」で出たいそうで、「追われる気持ちは恐い、焦っちゃって」というお父さんに対し、「鬼のほうが楽しい。ずっと参加できるから」という娘。父娘のやりとりに、ほっこりとした。