Nvidia社がプレイ中のゲームのスクリーンショット撮影における革新的な方法・Anselを発明した。
Windowsのコンピューターに内蔵されているprint screenボタンはコンピューターゲームのプレイの様子をスクリーンショットする上では非常に性能の悪いものとなっており、これを受け今回Nvidia社がこちらのシステムを開発する運びとなったようだ。
同システムを通して撮影される画像は360°可視。
ユーザーは、これはもはや「スクリーンショット」ではなく、より高クオリティのいわば「シーンショット」なのではないか、と考えるかもしれない。
Anselは「インゲーム・フォトグラファー」と呼ばれる、ゲーマーの一部のグループをターゲットに開発された。
このシステムは撮影の際にゲーム画面をフリーズすることで非常に詳細な画面撮影を可能にしているとのことだ。
プロセス自体は念入りなものではあるが、これを容易にするのがNvidiaである。
同システムはElectronic Arts社のタイトル・Mirror’s Edge Catalystゲームを皮切りに、The Witcher 3: Wild Huntのアップデート版といったタイトルにも順次搭載されていく。
Nvidia社の最新技術部門マネージャーを務めるJason Paul氏はGamesBeatとのインタビューにて、
「我々はこれまで美しいスクリーンショットを撮れるシステムを全てのゲーマーに提供する方法を考えてきた。」
と述べている。
画面をフリーズさせた上でどの位置からも画像を撮影することが可能で、ゲームを回転させて主人公のFaithを画像で見ることもできるそうだ。
ハイファイ・フォーマットでの高ダイナミックレンジ画像もとらえられ、ユーザーはスマホ、PC、VRヘッドセットそれぞれを通じて画像の参照ができる。
Anselはゲームの見え方とムードを調節できるポスト・プロセス・フィルターとゲームに内蔵されているカメラとで構成されている。
撮影した画像はPhotoshop等のツールで編集ができるEXRフォーマット等への変換に加え、エイリアシングの解消による非常に正確なスクリーンの作成、VRで閲覧できるモノ・ステレオ2種の360°撮影も可能。
また、高解像度スクリーンショットで部分部分を撮影したのち、これらをつなぎ合わせることで1つの大きな画像を作り上げることもできるとのことで、Nvidia社の本気っぷりが伺える。
テクノロジー自体は5月に紹介がされており、Paul氏によるとMirror’s Edge CatalysがこのAnselを搭載する第一のゲームになるとのこと。
これからどのようなゲームにAnselが搭載されていくのか、新情報に目が離せない。
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