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物語の世界へ脳内トリップ! 作家・小林エリカさんに聞く”旅気分”になれる漫画4選




はじめに


自宅にいることが多くなり、旅への想いはつのるばかり。そんなタイミングだからこそ、新しい物語との出会いに気持ちを向けてみませんか。月刊旅色「旅と創造」でイラストエッセイを連載中の小林エリカさんに、旅気分になれる漫画・グラフィックノベルを教えてもらいました。自宅にいながら、物語の世界やはるか遠い場所に思いを巡らせ、脳内トリップを味わいましょう。
【1】『class X』

【1】『class X』


小林さんが1冊目に選んだのは、『class X』。PARCOのイベントのキービジュアル、雑誌や書籍、CDジャケットのアートワークなど、幅広く活躍するイラストレーターのいとうひでみさんのデビュー漫画集です。

「超能力を持つ少女たちのささやかで、哀しくて、強くて、優しい、日々のディテールがいとうひでみさんの可憐な水彩画で描かれているコミック。日常を離れて、どこまでも遠い別世界まで旅に出ることができます」


『class X』
いとうひでみ/著
1,600円/左右社
【2】『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』

【2】『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』


Copyright © 2006 by Alison Bechdel All right reserved.

2冊目は、ブロードウェイ・ミュージカルにもなったコミック『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』。ペンシルベニア州の片田舎で育った著者のアリソンと父との関係性を描く。

「父と娘、引用される文学作品、それぞれのセクシュアリティ。家族というものの深淵に、どこまでも想いを寄せる物語です」


『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』
アリソン・ベクダル/著
椎名ゆかり/訳
1,800円/小学館集英社プロダクション
【3】『Catnappers 猫文学漫画集』

【3】『Catnappers 猫文学漫画集』


3冊目は、『Catnappers 猫文学漫画集』。『武士道シックスティーン』『億男』などのベストセラーの装画に加え『marble ramble 名作文学漫画集』などの文学をテーマにした漫画作品も手がける人気イラストレーターの長崎訓子さんが、文豪たちによる名作短編を描き下ろした作品集。

「あの文学作品がこんなふうに! という驚きと、これをきっかけにこの文学作品も読んでみたい! という喜びとが広がるコミック。それになにより猫♡猫♡猫♡。長崎訓子さんの描く、愛らしいだけではない猫たちと文学の世界をのぞき見ることができます」


『Catnappers 猫文学漫画集』
長崎訓子/著
1,600円/ナナロク社
【4】『スピン』

【4】『スピン』


最後に選んだのは、元スケート選手の漫画作家によるグラフィック・ノベル『スピン』。

「十代の頃、フィギュアとシンクロナイズドスケートの競技をしていた、作者のメモワール的なコミック。将来が見えないもどかしさや苦しさにもがく十代の頃。青春時代の揺れる細やかな感情を追体験できます」


『スピン』
ティリー・ウォルデン/著
有澤真庭/訳
1,600円/河出書房新社
教えてくれたのはこの方! 小林エリカさん

教えてくれたのはこの方! 小林エリカさん


Photo:中川文作

小説家・漫画家。1978年東京生まれ。アンネ・フランクと実父の日記をモチーフにした『親愛なるキティーたちへ』(リトルモア)で注目を集め、『マダム・キュリーと朝食を』(集英社)で第27回三島賞候補、第151回芥川賞候補に。光の歴史を巡るコミック最新刊『光の子ども3』(リトルモア)、『トリニティ、トリニティ、トリニティ』(集英社)発売中。

おわりに


思いきりお出かけできるまでの間、日常を離れて物語の世界へ。本で心の余白をうんと開けておけば、次の旅のテーマも見つかるかもしれません。「月刊旅色」内の「旅と創造」では、目に見えないものをモチーフに作品を手がける小林エリカさんのイラストエッセイを連載中。こちらもぜひチェックしてくださいね。

「月刊旅色」連載『旅と創造』はこちらから




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