はじめに
軽井沢にある「石の教会」をご存じですか？
自然の息遣いが聞こえそうなほど神秘的な教会で、訪れる人に感動を与えてくれる場所です。今回は、そんな「石の教会」についてご紹介いたします。
軽井沢にある「石の教会」とは？
石の教会と呼ばれているスポットは、長野県北佐久郡軽井沢町にあります。アメリカ人建築家のケンドリック・ケロッグによって「石の教会 内村鑑三記念堂」として1988年に建てられてました。これは、明治と大正に活躍したキリスト教指導者・内村鑑三の顕彰を目的にしたもの。地上が礼拝堂、地下が内村鑑三記念堂となっています。
無教会主義と石の教会
内村鑑三は明治期から大正期にかけて活躍した人物で、1844年に渡米して神学を習得し、日本へと戻ります。島崎藤村や北原白秋と一緒に「芸術自由教育学習会」に講師として参加したのち、内村鑑三は『無教会』をはじめとするいくつかの著述や編集活動を行いました。
この無教会主義とは、教会という制度がなくても神が創造した天然の場所で「祈りたい」という人たちが自由に集まれば、そこが教会になるという思想です。この思想こそが「石の教会 内村鑑三記念堂」の基本となっているのです。
オーガニック建築の美しさ
オーガニック建築とは、建築物が自然の一部になるということで、自然を排除するのではなく、そこにある自然をそのままに、そこにあるものの調和を壊さないようにそっと包み込むという建築技法です。
石の教会は、軽井沢の地が育んできた水や光と一緒に静かに呼吸をしており、自然の息吹を感じかのような体験ができる場所です。ぜひ、自然と一体化したような自由な気持ちを感じてみてくださいね。
◆石の教会 内村鑑三記念堂
住所：長野県北佐久郡軽井沢町星野
電話番号：0267-45-2288
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