はじめに
中央アメリカ北部に位置するグアテマラと言えば、コーヒーの産地というイメージですよね。
実はグアテマラにあるセクムチャンペイは、秘境として有名なスポット。
知る人ぞ知る素晴らしい絶景が広がっているんです。
今回は、そんなグアテマラのセクムチャンペイをご紹介します。
グアテマラの絶景「セクムチャンペイ」とはどんなところ?
セクムチャンペイは、グアテマラにあるエメラルドグリーンの石灰棚田です。
山奥の秘境ともいえる場所に位置する、セクムチャンペイ国立公園の中にあります。
途中から舗装されてない道を、車に揺られながら約3時間かけて向かいますが、それだけの価値があるスポットなんです。
透き通った水が綺麗で、思わず立ち尽くしてしまう自然の美しさ。
でもうっかり、川の中で見惚れていると、足の角質を食べるセルフドクターフィッシュ状態にように、魚に囲まれてしまうので注意しましょうね。
グアテマラの絶景「セクムチャンペイ」ができた経緯
セクムチャンペイは、何千年もの時間と自然の力によって作り出されています。
もともと石灰岩とは、貝殻や海の動物たちの骨が、途方ものない年数をかけて塵状に積もっていったもの。それが山となったのです。
そしてある時、セクムチャンペイにあるカアボン川に、橋のように覆いかぶさる形で、山にあった大きな石灰岩が落ちたんだとか。
その石灰岩の上を山の湧き水が通るようになり、何百年もかけて少しずつ浸食……。その石灰岩が、現在のような美しい棚田を形成したのです。
しかし最近では、観光客が多く訪れるようになったために、水ぎわの植物の減少や岩自体が削られてしまっているという状態が見受けられています。
石灰岩は石膏のようにもろく崩れやすいということを頭に入れて、景観を損なうような行動は避けましょう。
グアテマラの絶景「セクムチャンペイ」のあるグアテマラの伝説
セクムチャンペイのあるグアテマラには、たくさんの伝説があります。
もともとマヤ文明が存在していた土地なので、マヤ神話を元にした伝説が多いのかなと思いきや……植民地時代の言い伝えの方が多いんです。
有名なストリートしては、神父さんと悪魔の化身である「ゴムまり」との戦い。
それから、監獄と死から逃れるために、腕に掘った刺青の船で逃げた女の話などがあります。
また、マヤ人はスペイン軍に負けてしまいましたが、その際マヤの財宝を守るために噴火する火山の話なども残されているんですよ。
ぜひセクムチャンペイに訪れる前に伝説の内容を頭に入れて、自然とともに残されてきた逸話を思い浮かべながら、散策を満喫しましょう♪
グアテマラの絶景「セクムチャンペイ」の見どころ
セクムチャンペイの見どころは、やはりその山奥の美しさや自然界との調和です。
思わず飛び込んでしまいたくなる絶景が広がっていますよ。
おそらく、水着を身につけた他の観光客の姿も目に映るでしょう。
透き通った川の水と石灰棚によって形成されたエメラルドグリーンの棚田は、泳いで楽しむことができます。
観光の際には水着を忘れないようにしてくださいね♪
グアテマラの絶景「セクムチャンペイ」のおすすめアクティビティ
セクムチャンペイの近くには、カンバという洞窟があります。
その洞窟の中をロウソクを持って進むツアーが人気なんですよ。
日によっては胸の位置まで水位が高くなることもあるので、やはり水着が必須です。
梯子やロープを頼りに岩場を登ったり、急流を滑り降りたりと、スリリングな体験をすることができますよ。
ちなみに、日本では危険すぎて企画できないツアーもあるんです。
この場合、現地ツアーに申し込むしかないのですが、映画や本さながらの冒険を経験できるでしょう。
しかし怪我をした場合は、コバンから約3時間かけて救急車がやってくるレベルの場所なので、くれぐれも気をつけてくださいね。
グアテマラの絶景「セクムチャンペイ」への訪れる際の注意事項
セクムチャンペイのあるグアテマラは南半球にあるため、日本と季節が逆転しているんです。
5月~10月は雨期、11月~4月は乾季というシーズンに分かれます。
雨季はセクム・チャンペイの水は濁ってしまいますし、泳ぐには寒いので、11月~4月の乾季が観光のベストシーズンとなります。
雨季は午後にスコールがあったり、ハリケーンが頻発し、蚊も大発生するので注意が必要ですね。
また、グアテマラ国内は治安が悪く、昼間でも注意をしなければなりません。
夜は絶対に、外を出歩かないようにしましょう!
グアテマラの絶景「セクムチャンペイ」へのアクセス方法
グアテマラの首都である、グアテマラシティからセクムチャンペイにアクセスするには、コバンという町へ移動する必要があります。
コバンはセクムチャンペイへの観光拠点となっており、現地ツアーも組まれています。
日帰りツアーや宿泊ツアーに申し込むことをおすすめします。
個人で行く場合は、コバンから四輪駆動のバスに乗って、舗装された道を約1.5時間、舗装されていないデコボコ道を約1.5時間移動することになります。
デコボコ道は、道路のコンディションによっては時間が大幅にかかったりするので、念頭に置いておきましょう!
グアテマラの絶景「セクムチャンペイ」と併せて訪れたいスポット
セクムチャンペイと併せて訪れたいスポットが、ティカル国立公園です。
ここには、古代マヤ文明の古典期と呼ばれる時期に作られた、大都市の遺跡があります。
うっそうと生い茂るジャングルの中に、突如としてマヤ文明の古代神殿が現れます!
中でも「大ジャガーの神殿」と呼ばれる遺跡は、高さ51mの石造りのピラミッドになっていて、見応えがあるんです。
最上部にある神殿入り口には、ジャガーの彫刻がありますよ。
また、その周囲にはたくさんの石碑が建っていて、当時のマヤ文明を支配していた人々の権力を垣間見ることができます。
おわりに
グアテマラにあるセクムチャンペイは、まだ日本ではほとんど知られていない、秘境の地です。
石灰石の脆い性質に理由もあり、観光地化によって棚田の破壊が進んでいる場所でもあります。
絶景のセクムチャンペイが、美しい姿を残している今のうちに、足を運んでみませんか?