ジェイティービー(JTB)とソフトバンクは、訪日外国人旅行者向けのインバウンドビジネスでの戦略的事業提携を締結したと発表した。
ソフトバンクは旅行業を行う新会社を設立。第1弾として、11月11日からアリババグループ(阿里巴巴集団)の旅行販売プラットフォーム「Alitrip(阿里旅行)」に専用の旅行サイト「日本汐留旅行旗艦店」を出店し、ホテル予約、国内パッケージ商品予約、チケット販売、Wi-Fiレンタルサービス、クーポンの提供、観光情報提供など訪日観光客向け旅行コンテンツの販売を開始する。JTBグループでEコマース事業を担うi.JTBがソフトバンクの新会社に旅行業のノウハウを提供し、JTBグローバルマーケティング&トラベルと協力しながら商品を供給するほか、新会社と共同で訪日外国人旅行者向けにオリジナル商品を開発する。
今後は、JTBとソフトバンクがそれぞれの事業で培ってきたノウハウや経験を生かし、「Alitrip」のスマートフォン向け専用アプリケーションを通じて、観光情報の発信や便利な買い物クーポンの発券による飲食や小売などの実店舗への積極的な集客促進など、多様なサービスを提供するほか、ソフトバンクの子会社で決済代行業務を行うソフトバンク・ペイメント・サービスの決済サービスを利用した支払いサービスなど、旅行者の利便性を向上するサービスを提供する。さらに、日本汐留旅行旗艦店とヤフーが運営するポータルサイト「Yahoo!JAPAN」を連携させることで、訪日外国人観光客が旅行前や旅行中でも日本でのさまざまなサービスを予約したり、帰国後も日本の商品の購入が簡単にできるサービスを提供していく。
JTBとソフトバンクは中国以外の海外への展開も検討しており、インバウンドビジネスの積極的な展開により国内観光業の活性化に貢献するとしている。