アメリカ国務省は1月3日、中国への渡航危険情報を更新した。
これは、アメリカ国民が中国から出国しようとした際に、出国禁止措置が行われていることが相次いで判明したことによるもの。アメリカ国務省による渡航注意喚起レベルは4段階で、中国はレベル2の「注意強化」に指定している。レベル3は「渡航を再検討」、レベル4は「渡航禁止」にあたる。
中国政府の捜査への参加を強制するため、何年もの間出国を禁止しているケースがあるとしており、ほとんどの場合、中国から出国しようとした場合に自身が出国禁止となっていることに気づき、禁止期間がどれくらい長いか突き止める方法はないとしている。安全保障に関する理由で、長期に渡る尋問や拘禁の対象となる可能性があるという。
また、中国とアメリカの両国籍を持つ人に対しては、中国が二重国籍を認めていないことから、追加の精査や嫌がらせを受ける可能性があり、アメリカ大使館による支援も妨げられる危険性があるとした。アメリカ国務省は二重国籍者には、中国の有効なビザを持つアメリカのパスポートで入国することや、逮捕や拘禁された場合にはアメリカ大使館や最寄りの領事館に通知するよう依頼することなどを求めている。