
今回は、スクリーニングの結果、「権利確定月6月」、「予想配当利回り3%以上」、「連続増配年数3期以上」の株主優待がある銘柄を紹介します。調べていたところ、新設された優待銘柄もヒットしました。
※最低購入価格・配当利回りは2025年5月22日終値
※個別の銘柄の売買を勧誘・推奨するものではありません

6月権利の株主優待を検索
「権利確定月6月」、「予想配当利回り3%以上」、「連続増配年数3期以上」の銘柄を検索したところ、19件ヒットしました。このうち、注目銘柄を紹介していきます。

≪執筆者撮影≫
アクシーズ(1381)
鳥越製粉(2009)
オリエンタルコンサルタンツホールディングス(2498)
高千穂交易(2676)
オルバヘルスケアホールディングス(2689)
ジョイフル本田(3191)
クラレ(3405)
And Do ホールディングス(3457)
ロードスターキャピタル(3482)
ウイルプラスホールディングス(3538)
ザ・パック(3950)
ビジネスエンジニアリング(4828)
フルキャストホールディングス(4848)
GMOメディア(6180)
QBネットホールディングス(6571)
ヤマハ発動機(7272)
イトーキ(7972)
東京ソワール(8040)
サンネクスタグループ(8945)
6月の注目銘柄:ジョイフル本田(3191)
ジョイフル本田(3191)(株価2,025円、最低投資額20万2,500円)は、関東地方にホームセンターを展開する企業です。

過去から見てもきれいなグラフで、毎年、年回配当額が増えていることがわかります。今期も増配の予定で、2025年の予想は年間64円。11年連続増配の予定です。今後も増配が続いていく期待もあります。
株主優待は、商品券、地元特産品カタログ、寄附のいずれかから選べ、3年未満、100株では、3,000円分の商品券やカタログ掲載商品などから選べます。3年以上保有すると、100株で4,000円分になり、継続保有することで「株主優待の額が増える」わけです。

株主優待として選べるジョイフル本田の商品券(ギフトカード)の有効期限はありません(※2025年4月時点)。また、近くに店舗がない人はカタログギフトから好きな商品を選ぶこともできます。
権利確定日が6月20日と6月末ではないので注意しましょう。
6月の注目銘柄:高千穂交易(2676)
注目銘柄、高千穂交易(2676)(株価4,060円、最低投資額40万6,000円)は、5月末に分割予定。株式分割直後は株価変動があるかもしれませんが、高配当株でもあり、連続増配銘柄でもあります。

グラフでは、2026年3月期の年間配当額が80.5円となっているため、見かけ上は減配のように見えますが、これは2025年5月末を基準日として1:2に分割するためです。分割前100株を保有していると分割後は200株保有となり、161円がもらえるため実質増配です。ただし、配当性向が101.1%と高すぎるようにも感じるため、今後、注視していく必要もあります。

≪執筆者撮影≫
これまで、高千穂交易ではおこめ券が株主優待でした。ですが、株主優待内容も変更。2025年6月からはプレミアム優待倶楽部(PYC)のポイントがもらえます。このプレミアム優待倶楽部のポイントはそのままでも使えますが、WILLsCoin(ウィルズコイン)に交換することで他社でもらえるポイントとも合算ができます。このWILLsCoin(ウィルズコイン)ではお米やフルーツ、スターバックスでのegiftとも交換できます。株主優待は6月と12月。
長期保有者は、2025年は3月にはおこめ券がもらえ、6月、12月にはプレミアム優待倶楽部のポイントがもらえるわけなので、嬉しいと感じる人も多いことでしょう。

そして、注目は2025年夏からプレミアム優待倶楽部PORTALに「ふるさと納税」サービスが追加される点です。
株主優待ポイントを使い、ふるさと納税をすることで、「現金などの支払い負担を軽くしてふるさと納税ができる」と考えられます。2025年10月以降はふるさと納税で各ポータルサイトでのポイント付与が禁止される予定ですが、もしかすると、このプレミアム優待倶楽部PORTALの「ふるさと納税」サービスにより、株主優待でふるさと納税ができるわけなので、その後の救世主的存在になるかもしれません。
6月の注目銘柄:QBネットホールディングス(6571)
節約に大きく役立ちそうな株主優待として、QBネットホールディングス(6571)(株価1,141円、最低投資額11万4,100円)もあります。こちらはヘアカットサロンの「QBハウス」を全国展開する企業で、株主優待が新設されました。
株主優待は「QB HOUSE」で利用できる無料ヘアカット券ですが、2年目の2026年からは継続保有条件が必要になります。
2025年6月…
100株で1枚、300株で2枚
2026年6月以降…
100株だと、半年以上保有で1枚、3年以上保有で2枚 300株だと、半年以上保有で2枚、3年以上保有で3枚
※半年以上保有は「2025年12月末と2026年6月末の両方の株主名簿に、同一株主番号で保有が記録されている」こと
2026年6月権利を受け取りたい場合は、「2025年12月末時点でも保有」して株主番号を変えないことが必要となり、2025年6月よりも株主優待をもらう条件が厳しくなります。

配当金額の推移を見ると3期連続増配。ただし、2020年、2021年にはコロナウイルスの影響だったのか無配になっているため、このあたりは気にしておく必要はあるでしょう。
6月の注目銘柄:フルキャストホールディングス(4848)
人材派遣会社のフルキャストを運営する企業、フルキャストホールディングス(4848)(株価1,720円、最低投資額17万2,000円)が株主優待制度を新設。株主優待は「らあめん花月嵐」お食事優待券か、嵐げんこつらあめん箱入り(4食入)のどちらか。100株、継続保有1年未満では2枚、または1箱(年間では4枚、2箱)ですが、1年以上になると4枚、または2箱(年間では8枚、4箱)になります。権利は6月のほか、12月にもあり、年2回です。

フルキャストホールディングスは9期連続増配で、グラフもかなりきれいに見えます。配当利回りも3.64%。ただし、現在、決算では減収減益と発表されていたため、今後の株価推移には注意しなくてはいけません。
注意すべきなのは「高配当」銘柄を信じすぎないこと
株の銘柄選びは一番難しいところで、いわゆる「高配当」銘柄でも、人気薄で株価が下がっているために結果として高配当になっている場合もあります。検索結果で3%以上となった銘柄を選んでいますが、営業利益や経常利益も見ておくことが重要でしょう。
また、決算時期には、持ち株の企業が増収増益なのか、また、増配をしたかも確認しておく方がよいです。基本的には、売買をせずに「ほったらかし」であっても、決算タイミングで減配の銘柄は株価が大きく下がる可能性もあり、早めに売ることも検討したいところだからです。
加えて、検索結果のみを信頼しすぎない例として、今回の検索でヒットしなかった銘柄、筆者の保有株、CALTA HOLDINGS(3688)を紹介しておきます。

予想配当利回り3%以上ではあるものの、2022年、2023年の年間配当が54円で「増配」ではなく「維持」でした。このような銘柄は累進配当銘柄と言うのですが、連続増配銘柄で検索している場合はヒットしないことも理解しておく必要があります。あくまでも検索結果を参考にしつつ、自分なりのポートフォリオを作らなくてはいけません。
連続増配株の検索はマネックス証券が便利!
マネックス証券を口座開設していると無料で利用できる便利なツールに「銘柄スカウター」があります。
銘柄スカウターは企業の業績推移、営業利益の推移、配当金の推移等を10年分以上みられる便利なツールです。投資初心者から投資上級者まで利用しています。10年スクリーニングというツールがあり、その中のおすすめスクリーニングは、投資初心者でも目的の銘柄を見つけやすいよう、条件がセットされています。ボタンを押すだけで条件に合った銘柄がでてきます。
【d払い】「電話料金合算払い」×他社クレカでdポイント還元終了へ─(8月26日~)
【新機能解説】PayPayがGoogle Payとアカウント連携可能に!ChromeやYouTubeももっと便利&お得に