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世情によって、ますます活況を呈しているキャンピングカー市場だが、昨今あるムーブメントが見え始めている。それは「軽トラベース簡易型キャンパー」だ。そんな中、タフな雰囲気と使い勝手のいい装備で目を引くモデルがある。それがコイズミのかるキャン ナゲットである。
フェイスリフト&リフトアップで軽キャンパーをスタイリッシュに遊ぶ
軽キャンと言えば、従来は軽バンベースか、軽トラでも後ろにシェルを積むタイプのものがスタンダードだった。しかし、ここ1年くらいで高感度なアウトドア派に軽トラが注目されており、荷台にオリジナル幌を張った簡易型や、パネルバントラックを利用した密閉型などが登場。さらにベース車に、リフトアップやフェイスリフトなどのカスタムを施し、スタイリッシュに乗るのがイマ風となっている。
こうしたキャンパーは、基本一人宿泊仕様と考えるのがいいが、コロナ禍の影響もあってソロキャンパーに引き合いがあるという。一見すると狭そうな軽トラの荷台だが、標準ボディでも180cm強、ジャンボ仕様であれば190cm強の最大長が取れるというから、一般的な日本人の体型なら十分快適に寝られるだろう。
さて、そんな中で思わず「カッコいい!」と唸ったモデルが、今回紹介するコイズミ「かるキャン ナゲット」だ。
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名前は何だか可愛らしいが、見た目はラギッドで男心をくすぐる。ベースはスズキ・キャリィトラックかマツダ・スクラムトラックで、これに広島のドリブンというカスタムブランドが発売している「ベビトラ・K-150フェイスキット」と「4インチアップリフトアップキット」、そして「DブロイBOX」というフレームと箱が組み合わさったパーツが付いている。
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これだけも、もはや十分にバエるのだが、さらに人気商品「ジェームス・バロウド」のルーフテントが装着されており、日本テイストのオーバーランド仕様となっているのだ。DブロイBOXにはスライド式のシンクが付いているため、別途にバーナーを搭載したり、ポータブル電源などを持っていけば、快適なオートキャンプができるというわけである。
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かるキャン・ナゲットは快適であるというだけでなく、環境への配慮も忘れてはいない。キャンプで出たゴミやポータブルトイレを収納するスペースが考えられており、宿泊地へのインパクトを最小限に抑えることができるのだ。それゆえ、自然災害時のボランティア活動にも最適だと、コイズミはアピールしている。
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ちなみに写真の車両は豪華仕様なので240万円の乗りだし価格(車両代込み)となっているが、仕様によって価格は変わってくる。また、中古の軽トラを持ち込んで架装することも可能なので、低コストに抑えることもできる。世の中的に、ヘビーデューティな香りがするモノが嗜好されている傾向にあるが、かるキャン ナゲットはドンピシャの1台と言えるだろう。
コイズミ https://www.coizumi.jp/