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緊急検証! 警察の秘密兵器、「半固定式オービス」は、高速スピード取締りの核となりえるのか?


この4月初旬、当情報局の専属カメラマン(世界唯一のオービスカメラマン)が阪神高速3号神戸線上りの非常駐車帯に、見慣れない機器を発見! さらに、池田線と環状線にも! ついに一般道で全国唯一のレーザー式固定オービスを展開している大阪府警が、満を持して阪神高速に新型のオービスを登場させたのか!? と思いきや、その正体は2年前から秘密裏に画策していた謎の速度違反自動取締装置「半固定式オービス」の橋頭保だった!?

この箱は、移動オービスを無人化するための攻撃拠点だ!

この箱の中に移動オービス(LSM300or310?)を横向きに備え付けて無人取り締まりを行なおうというのだろうか? ちなみに上部に取り付けられた吊り下げフックによりこの箱自体の移動も可能だと思われる。

阪神高速11号池田線上りに設置されている固定式オービスは16.6KP(伊丹トンネル手前)のHシステムのみ。が、そこから先に進んだ11.0KPに、なんと事前警告板が掲出され、さらにその700m先に「謎の箱」が設置されている。これは紛れもなく、「謎の箱」=「オービスによる取り締まり拠点」だということだ。

 阪神高速3号神戸線で「謎の箱」を発見したのは上り4.6KP。なんと4.65KPに設置されている旧型レーダー式オービスの直後だ。しかも、11号池田線の上り10.3KP、さらに環状線でも全く同じものを確認し、環状線にも設置されているという情報を入手。この箱は一体?




 詳しく調べてみると箱の中にはオービスらしき機器は入っていないが、前面の金網の2カ所の開口部はいかにもフラッシュとカメラ用という感じ。あくまでも推測だが、この箱は電源と通信システムを備えたベース(基地)であり、前半部のスペースにレーザー式移動オービス、あるいは別の新しいオービスをセットして取り締まりをしようというものなのでは? つまり、移動オービスとLHシステム同様の中央管制システムをドッキングさせ、固定式オービスと変わらぬ働きをさせようというのだろう。




 さらに、このベース自体も電源と通信端末が備わっている場所であればどこへでも移動できるらしい。となると、まさに神出鬼没の半固定式オービスということになる。事前に警告板が出ていたとしても、いつどこで本物の取り締まりを行なっているかわからないということ。固定式オービスと移動オービスの良いとこ取りというわけだ。




 こいつは、怖い!

警察庁さん、移動オービスの使い方、間違ってませんか?

確かに速度違反自動取締装置に関する「レビューシート」には、「半固定式」の文字が!

 この「半固定式オービス」構想は、なにも昨日今日に始まったことではない。実は2年以上も前から、警察庁が秘密裏に画策していたものなのだ。




 その証拠に、平成31年に警察庁が公開した「平成31年度(速度違反自動取締装置に関する)行政事業レビューシート」にはっきりと「半固定式」という文字が記載されている(写真参照)。とはいえその時点では移動オービスの1種である「半可搬式移動オービス」(LSM-300K)のことを言ってるのでは? という見方が関係筋の大半だったのだが(事実、埼玉県警や岐阜県警ではLSM-300Kを使って無人による取り締まりをしていたという経緯がある)、ふたを開けてみればなんとびっくり、いわゆる「可搬式移動オービス」に、年々、その数を減らしている「固定式オービス」の代わりをさせようという企みのこと、だったわけだ。




 そのメリットは以下の通り。


1. 従来の「固定式オービス」同様、無人取り締まりができるので、人手がいらない。


2. 違反者(赤切符以上の犯罪)に対しては堂々と写真撮影が可能になる。


3. 何カ所かにベースを置くことで少台数の移動オービスを使いまわしできる。


4. 各ベースの手前に「事前警告板」を掲示することで、ドライバーに対するスピード抑止効果が期待できる。(時々、実際に取り締まりをやることがミソ。その拠点が多ければ多いほど効果を発揮する)




 さすがは東大出のエリートが中枢をなす警察庁、頭いい! とよいしょしている場合ではない。一体、当初の「移動オービス導入の主目的」はどこへ行ってしまったのか!




 というわけで、その主目的を、もう1度おさらいしてみよう。  

☆新たな速度違反自動取締装置の導入について


・課題/必要性


〇取締りスペースの関係上、従来取締りが困難であった場所における取締りの必要性


〇生活道路、通学路における重大事故の発生抑止の必要性(通学時における小学生の死亡事故の発生)


・整備方針


〇生活道路対策や通学路対策に資する取締りのため、各都道府県警察に導入


以上、警察庁交通局交通企画課・交通指導課作成の「速度違反自動取締装置について」という資料(公開:平成29年6月)より抜粋

 こらこら、警察庁さん! 「高齢者や児童の命を守るため」という崇高な目的は、一体、どこへ行っちゃったんですかね。




  確かに、現在、ゾーン30を始めとするいわゆる「生活道路」での移動オービスによる取り締まりが行なわれていないわけではないが、決して日常的であるとは言えない。どちらかと言うと生活道路とは真反対ともいえる高速道路での取り締まりが話題になるくらい、たまーに見かける程度であるというのも事実。その主目的からすれば、もっと頻繁に見かけてもなんら不思議ではないはずなのに、だ。




 要は、莫大な予算を必要とする案件だけに、「生活道路での交通事故を減らす」という導入目的は大義名分に過ぎず、実は、移動オービスを「無人取り締まり化」することで、コスト(固定式に比べれば機器にまつわるコストは半分以下)や受傷事故の削減などが本来の目的だったのでは? と勘繰りたくなるというものだ。




 さらに気になるのは、この半固定式オービスによって取り締まられるのは、本当に赤切符以上の違反車だけなのかということ。まさか高速道路でも一般道同様、反則行為(超過速度40km/h未満)までも取り締まろうとしているのか、それとも固定式同様となるのか、まさに興味津々だ。




★池田線の設置確認動画はこちら! ↓

https://youtu.be/Zx8r3CxKmQw
移動オービスのことなら、こちら!
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