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【新型スズキ・ソリオ&ソリオ バンディット】後席快適、荷室拡大!コンパクトハイトワゴンの元祖がフルチェンジでさらに使いやすくなった


「コンパクトだけど室内広々」がウリのスズキ・ソリオ&ソリオバンディットがフルモデルチェンジ。全長を伸ばして荷室スペースを拡大するとともに、安全装備を充実。ライバルであるトヨタ・ルーミー&ダイハツ・トールの追撃体制に入った!

「後席の快適さ」「荷室の広さ」「安全装備の充実」を実現

スズキは11月25日、新型ソリオ&ソリオ バンディットを発表した。

新型スズキ・ソリオ。フード先端を持ち上げて、フロントマスクに厚みを持たせることで存在感をアップ。

新型もセンターメーターを継承するが、ドライバー側に向けることで視認性を向上。ソリオのインテリアはホワイトとネイビーを基調とする。

新型スズキ・ソリオ バンディット。上がポジションランプ、下がヘッドランプという2段構えのランプと大型フロントグリルで個性を発揮する。

ソリオ バンディットのインテリアはブラックとボルビーを基調とする。

もともとは軽自動車のワゴンRの拡大版としてはじまったソリオ(ワゴンRソリオとして2000年に登場)だが、今やスズキで最も売れている小型車に成長している。




2015年に登場した先代のソリオはモデル末期の直近でも月販3500台をキープするなど根強い人気を誇っていた。しかし、ユーザー(特にファミリー層)や販売現場からは3つの要望が届いていたという。それは「後席を快適にしてほしい」「荷室を大きくしてほしい」「安全装備を充実させてほしい」である。そうしたニーズに応えるべく改善を図ったのが今回登場した新型というわけだ。

先代ソリオは、大きなヘッドランプで新型よりも柔和な印象。
先代ソリオ バンディットは、新型とは逆で下側がポジションランプ。
先代ソリオ バンディットのインテリア。

新型のボディサイズは全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mm。先代から全高はそのままで、全長を80mm、全幅を20mm拡大している。ホイールベースは2480mmで変化なし。




全長の延長分は主に荷室スペースの拡大にあてられており、荷室床面長は先代よりも100mmアップの550mm〜715mmとなっている。後席を一番前にスライドさせずに膝前に余裕がある状態でも、スーツケース5個を積むことが可能となった。

5人&5個のスーツケースを余裕で飲み込む。5人で旅行に出かける際も心配無用だ。
写真は後席を一番前から105mm下げた状態。180cmの乗員が座っても膝周りには十分余裕がある。

また、後席の居住性改善も実現。後席のヘッドクリアランスは上下・左右ともに5mmずつ拡大。ショルダースペースも20mm拡大することで、後席に3人掛けする場面でも余裕ができた。また、後席をリクライニングした際にも、頭とリヤハッチの間のスペースが広がったため、よりリラックスできるようになった。




また、後席はリヤサスペンションのストローク拡大やコイルスプリングの見直し等により、乗り心地の改善も実現している。

後席の肩周りが拡大された室内。フロントシートはウォークスルーが可能。

フルフラットにアレンジすることもできる。

エアコン使用時に前後席の温度差を少なくするサーキュレーターも新採用。後席からの眺めも損なわない薄型デザインが特徴だ。

安全装備に関しては、先代と同様、夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を採用。アダプティブクルーズコントロール(ACC)に全車速追従機能や、標識をステレオカメラで認識してメーターや新採用のヘッドアップディスプレイに表示する機能も加わっている。

新型ではACCに全車速追従機能が加わった。

ダッシュボード上に設置されたカラーヘッドアップディスプレイ。車速やシフト位置、各種警告を、前方から視線を逸らすことなく確認可能だ。

全方位モニターはカメラ映像をデジタル伝送化することにより、より精細に周囲の状況を把握できるようになった(スズキの小型車初)。また、シフトをリバースからドライブに切り替えた際、自動でフロントビューに切り替わるのも便利な機能だ。

全方位モニターのカメラ映像がより鮮明になった。

また、新型はボディが大きくなったにも関わらず、最小回転半径は4.8mをキープ。取り回しの良さは先代から継承されているのは嬉しいポイントだ。

新型のエンジンは、K12C型1.2リットル直列4気筒エンジンのみ。マイルドハイブリッド搭載車も選択が可能だ。ちょっと気になるのは、新型の燃費が先代よりも悪化していること。装備差などもあるので単純には比較できないが、例えばソリオ バンディットのマイルドハイブリッド車「HYBRID MV(2WD)」同士で比べると、先代が27.8km/Lだったのに対して、新型は22.4km/Lだ(ともにJC08モード)。

最高出力91ps/6000rpm、最大トルク118Nm/4400rpm。マイルドハイブリッド車にはモーター(3.1ps/50Nm)とリチウムイオン電池(3Ah)が追加される。

また、先代にはスズキ独自のストロングハイブリッドを搭載したグレードが途中で追加されたが、新型ではラインナップから消えてしまった。スズキによると「先代のストロングハイブリッド車の販売状況を鑑みて、まだ小型車にはストロングハイブリッド車は要求されていないと判断した」という。残念ながら、あまり先代のストロングハイブリッド車はあまり売れなかったようだ。今後は「他社の状況も見ながら、必要があれば新型にストロングハイブリッド車を投入することもあり得る。その場合は、どんなハイブリッドが小型車にふさわしいのか改めて考えたい。トヨタのパーツを使うのも手だ」とのこと。




最近は新車購入の際、燃費を優先するユーザーは以前より少なくなったというし、ライバルであるトヨタ・ルーミー&ダイハツ・トールの燃費も似たようなものなので、新型ではあまり燃費性能は重視されなかったようだ。

新型では、使い勝手を高める様々な装備も新採用となった。パワースライドドアには予約ロック機能を追加。ドアが閉まる前、または閉まっている途中にリモコンキーでドアロックの操作が可能となった。




また、USBソケットをインパネ中央部に2個設置して、その下にアクセサリーソケットを配置。さらに荷室側面にあったアクセサリーソケットを後席右側面へ移動するなど、ガジェット類の充電環境は格段に向上した。




そして、スズキの小型車では初となる、大画面の9インチディスプレイの採用(メーカーオプションも新型のトピックだ。アップル・カープレイやアンドロイド・オートといったスマホとの連携機能も備わっているほか、逆走の注意案内や逆走の警告なども表示され、安全運転をサポートしてくれる。

パワースライドドアは予約ロックにより、降りた後の行動がよりスムーズに。

車内にはUSBソケットが2個、アクセサリーソケットが2個備わる。

9インチの大画面ナビをメーカーオプションで用意(一部グレード除く)。

プラットフォームは「HEARTECT(ハーテクト)」を継続採用する。ルーフパネルとルーフメンバーの接合部への高減衰マスチックシーラーの採用でこもり音や雨音を低減。また、構造用接着剤の採用による操縦安定性や乗り心地の向上、リヤフェンダーライニングの全面採用によるロードノイズ低減も実施されている。

新型ソリオ&ソリオバンディットのラインナップ&価格は以下の通り。12月4日から発売が開始される。

【スズキ・ソリオ】


・G[1.2Lガソリン]158万1800円(2WD)/170万7200円(4WD)


・HYBRID MX[1.2Lハイブリッド] 185万0200円(2WD)/197万5600円(4WD)


・HYBRID MZ[1.2Lハイブリッド] 202万2900円(2WD)/214万8300円(4WD)




【スズキ・ソリオ バンディット】


・HYBRID MV[1.2Lハイブリッド] 200万6400円(2WD)/213万1800円(4WD)
スズキ・ソリオのカラーラインナップ。

スズキ・ソリオ バンディットのカラーラインナップ

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