トヨタの新型ハリアーが登場したことで、SUVカテゴリーの競争が激化している。全長4600-4800mmという比較的大きなSUVの勢力図はどうなるか? ハリアーのライバルになるのは、RAV4か、それとも次期エクストレイルが伏兵ととなるか?
新型ハリアーは、RAV4と同じTNGAのGA-Kプラットフォームを使う。北米で発表された新型ローグ(2021年モデル)は、CMF-C/Dプラットフォームを使っている。この新型ローグは、次期エクストレイルと考えていいモデルだ。
ホイールベースは
新型ハリアー/RAV4:2690mm
新型ローグ(次期エクストレイル):2705mm
とほぼ同じサイズだ。
トヨタは、都会派SUV=ハリアー(北米ではVenza)、オフロード寄りSUV=RAV4とキャラクターを分けているが、日産はその両面をエクストレイルでカバーしなくてはならない(ムラーノがあるが全長約4900mmと大きいのと、デビューが2014年とやや古い)。そう考えながら見比べてみるとなかなか面白い。
まずは、新型ハリアーと新型ローグ(次期エクストレイル)の比較だ。
ボディサイズは
新型ハリアー
全長×全幅×全高:4740mm×1855mm×1660mm
ホイールベース:2690mm
新型ローグ
全長×全幅×全高:4650mm×1840mm×1700mm
ホイールベース:2705mm
となっている。
日本でも大ヒットとなったトヨタRAV4のメインマーケットは北米である。北米でも、現行RAV4はRAV4史上最大のヒット作となっている。現行RAV4は大ヒットモデルなのだ。
新型ローグは、このRAV4への挑戦者という位置づけだ。エンジンはともに2.5ℓ直4エンジンを搭載する(北米では)。
では、この2台を並べて見てみよう。
ボディサイズは
RAV4
全長×全幅×全高:4610mm×1865mm×1690mm
ホイールベース:2690mm
新型ローグ
全長×全幅×全高:4650mm×1840mm×1700mm
ホイールベース:2705mm
となっている。
まさにライバル同士。
こうしてみると、新型ハリアーvs新型ローグ(次期エクストレイル)というより、やはりRAV4 vs 新型ローグ(次期エクストレイル)という図式の方がしっくりくる。
新型ハリアー、RAV4、新型ローグ(次期エクストレイル)、マツダCX-5、スバル・フォレスター、ホンダC-RVといった国産SUVの競争はまさにハイレベルになっている。競争の裏側を読み解くには、日本市場だけでなく北米市場、世界のトレンド、環境(燃費)規制などが複雑に絡み合っていることを理解する必要がある。とはいえ、一番大事なのは第一印象。一番カッコいいSUVという称号は、新型ハリアーに輝くのか? 次期エクストレイルにつけいる隙はあるのか?