スズキはスイフトとスイフトスポーツの一部仕様変更を実施した。グリル形状の変更や機能装備・安全装備の充実がその内容だ。また、ハイブリッド車にスポーティな装いを与えた「HYBRID SZ」を新たに設定した。
安全装備の充実によりサポカーSワイドに該当
今回、スズキがスイフトとスイフトスポーツの一部仕様変更で行ったのは、安全装備の充実だ。その結果、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーSワイド」、国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)認定車」に該当するようになった。
追加された機能は、以下の通りだ。
・後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」をはじめ、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーを搭載。
・アダプティブクルーズコントロール[全車速追従機能付]、車線逸脱抑制機能、標識認識機能[車両進入禁止、はみ出し通行禁止、最高速度]を採用。
・約15km/h以上で走行中、隣接車線の後方から接近する車両を検知し、検知側のドアミラーのインジケーターが点灯してドライバーにお知らせするブラインドスポットモニター[車線変更サポート付]を採用。さらに、点灯した側にウインカーを操作すると、インジケーターの点滅と警報音で注意を促す。
・駐車場などで自車が低速で後退しているとき、自車の後方左右から接近する車両を検知し、メーター内の表示と警報音で注意を促すリヤクロストラフィックアラートを採用。
・全方位モニター用カメラに、周囲を立体的に360度確認できる3Dビューを追加。
新デザインのフロントグリルやアルミホイールを採用
また、スイフトはエクステリアデザインも小変更された。フロントメッキグリルの格子形状が変更されたほか、シルバー塗装の新意匠アルミホイール、切削加工とブラック塗装を施した新意匠アルミホイールが新採用された。
機能面では、フロント2ツイーター&リヤ2スピーカーを全車に標準装備し、計6スピーカー搭載となった。また、マルチインフォメーションディスプレイにデジタル車速表示が追加されたほか、オートライトシステムも全車に標準化されている。
エアロ+ハイブリッドの新グレードを設定
今回の一部仕様変更と同時に、スイフトのグレード構成も以下のように変更された。
・ガソリンエンジン2機種(XG、RS)
・マイルドハイブリッド 2機種(HYBRID MG、HYBRID RS)
・ハイブリッド 1機種(HYBRID SZ)
新たに設定されたHYBRID SZは、1.2ℓ直4エンジン(K12C型)に5速AGS(オートギヤシフト)、最高出力10kWの駆動用モーター、減速機、4.4Ahの駆動用リチウムイオン電池を組み合わせたハイブリッドモデルだ。
マイルドハイブリッドのHYBRID RSのWLTCモードが21.8km/ℓなのに対して、HYBRID SZは同23.0km/ℓを実現。また、RS系と同様のエアロ形状の前後バンパーやルーフエンドスポイラーも採用し、低燃費とスポーティなルックスを両立したグレードとなっている
ちょっと残念なのは、102psを発生する1.0ℓ直3直噴ターボ+6速ATのRStグレードが廃止となったこと。先代スイフトスポーツを凌ぐ加速性能を備えた、小粋なスポーツハッチだったのだが…。
スタイリッシュな2トーンルーフを新設定
また、2トーンルーフの新設定もトピックだ。レッド、オレンジ、ブルーの車体色にはブラックのルーフが、イエローの車体色にはシルバーのルーフが組み合わされる。
なお、2トーン、モノトーンを合わせて、スイフトでは10パターン、スイフトスポーツでは9パターンの車体色が用意されている。
■スイフト価格表
・XG 1.2ℓ直4 153万5600円(FF・5MT)、154万円(FF・CVT)、169万7300円(4WD・CVT)
・HYBRID MG 1.2ℓ直4マイルドハイブリッド 163万3500円(FF・CVT)、179万800円(4WD・CVT)
・RS 1.2ℓ直4 178万2000円(FF・5MT)、178万6400円(FF・CVT)、194万3700円(4WD・CVT)
・HYBRID RS 1.2ℓ直4マイルドハイブリッド 187万9900円(FF・CVT)、203万7200円(4WD・CVT)
・HYBRID SZ 1.2ℓ直4ハイブリッド 208万7800円(FF・CVT)
・スポーツ 1.4ℓ直4ターボ 201万7400円(FF・6MT)、208万8900円(FF・6AT)