
2019年8月の北米自動車販売データでスポーツカーの販売台数をピックアップしてみた。SUV人気でスポーツカーの販売台数は若干弱含みであるものの、堅調なモデルもある。日本のスポーツカーの北米での販売状況はどうだろうか?
賞味期限切れ。次期モデルが待たれる


まずは、グラフをみてもらおう。青が8月の販売台数、オレンジが1-8月の販売台数だ。
日産GT-Rといえば日本が世界に誇るスーパースポーツ、なのだが、北米での販売は
2019年8月 41台(1-8月で242台 前年同期比マイナス44.1%)
となっている。
そのほかのJ-SPORTCARを見てみよう。

日産370Z
8月 214台(1-8月 1692台 前年同期比マイナス30.7%)

トヨタ・スープラ
8月 643台(1-8月 963台)

レクサスLC
8月 84台(1-8月 848台 前年同期比マイナス39.4%)
アキュラNSX
8月 25台(1-8月 186台 前年同期比プラス66.8%)
となっている。スープラは販売が始まったばかりだ。アキュラ(ホンダ)NSXは前年同期比でプラスだが、いかんせん、元々の販売台数が少なすぎる。
370Z(フェアレディZ)もGT-Rもモデルライフの終盤に入って久しいが、やはり「賞味期限切れ」と言わざるを得ない。NSXとレクサスLCは比較的新しいモデルだが、やはり北米で大成功!というわけにはいっていない。

いつものように、スポーツカーのメートル原器であるポルシェの販売状況を加えたグラフを見てみよう。

ポルシェ911
8月 382台(1-8月 5410台 前年同期比マイナス13.9%)
ポルシェ718系(ボクスター・ケイマン系)
8月 339台(1-8月 2932台 前年同期比マイナス12.7%)
とともに前年比マイナスだが、J-スポーツカーに比べると圧倒的に売れている。
ポルシェ自体は1-8月で3万9849台を北米で売り、これは昨年同期比プラス6.2%となっている。販売を支えているのは、SUVのカイエンだ。
いわゆるライト級も見てみよう。


トヨタ86
8月 345台(1-8月 2306台 前年同期比マイナス20.8%)

スバルBRZ
8月 158台(1-8月 1865台 前年同期比マイナス29.5%)

マツダMX-5(ロードスター)
8月 816台(1-8月 5839台 前年同期比マイナス12.9%)
とこちらも前年マイナスだ。MX-5はともかく86/BRZの落ち込みは激しい。やはりモデルライフが長くなって、こちらも賞味期限切れが近づいている感がある。
ところで、アメリカンスポーツカーは?

北米の雄、シボレー・コルベットとフォード・マスタングのデータも載せてみよう。注意してほしいのは、GMもフォードも四半期ごとのデータしかないこと。したがって、ここに載せているのは1-6月の数字だ。
シボレー・コルベット 1-6月 9731台
フォード・マスタング 1-6月 3万8542台
で、圧倒的なボリュームだ。
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公平を期すために、わかっている今年の平均月販台数@USAを出してみた

公平を期すために、わかっている今年の平均月販台数@USAを出してみた。
日産GT-R 30.25台
日産37-Z 211.5台
トヨタスープラ 481.5台
レクサスLC 106台
アキュラNSX 23.25台
ポルシェ911 676.25台
ポルシェ718系 366.5台
トヨタ86 288.25台
スバルBRZ 233.13台
マツダMX-5 729.88台
シボレー・コルベット 1621.83台
フォード・マスタング 6423.67台
となっている。