BMWは7月5日〜7日にドイツ・ガルミッシュ・パルテンキルヘンで開催されたイベント「BMWモトラット・デイズ」において、新型「X7」をベースにしたピックアップトラックのコンセプト「X7ピックアップ」を披露した。
BMWグループの職業訓練生が製作したワンオフモデル
「BMWモトラット・デイズ」はBMWの2輪車をメインフィーチャーしたイベントではあるが、今回はBMWモトラッドのオフロードモデル「F850 GS」を荷台に積載するピックアップのコンセプトモデルを特別に製作、披露された。
X7ピックアップを製作したのはBMWグループの職業訓練生。同社のコンセプトビークル開発部門などの協力を得て製作されたもので、ベースは340psの3L直列6気筒ターボエンジンを積む「X7 xDrive 40i」。2列5人乗りキャビンに荷台を組み合わせたラグジュアリーピックアップという革新的コンセプトを、彼らの発想によって完成させたのである。
荷台には1400〜2000mmまでの長さの荷物が積載可能で、リヤゲートを開けるとBMW 850 GSが積載できる。X7ピックアップ専用に開発されたルーフや荷台部分にはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が用いられた効果で、ボディの全長が市販車のX7より100mm長いにもかかわらず、X7より200kg軽い車両重量を実現。
このX7ピックアップは同イベントのためだけに特別に製作されたもので、今のところ市販化する計画はないとのこと。職業訓練生による製作とはいえ、完成度はなかなかのものと見受けられる。今後、市場の動向やカスタマーの要望によっては市販化される可能性もゼロではなさそうだ。