姉妹車の日産デイズと同じく3月28日に四代目となった三菱の軽ワゴン・eKワゴン。そのエアロ仕様「eKカスタム」に代わり登場したクロスオーバーモデル、「eK X(クロス)」のターボエンジン搭載グレード「T」の4WD車に試乗した。今回はウェットコンディションの高速道路を中心に、日産肝いりの運転支援技術「プロパイロット」改め「マイパイロット」(MI-PILOT)の実力を試しながら、東京都・千葉県・神奈川県をドライブした。
REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●遠藤正賢、三菱自動車工業
〈新型日産デイズ公道試乗〉フーガ並みの広さ、キューブ並みの静かさ…体感的にはそのレベルを超えている!【新型日産デイズ最速試乗】メカニズムの一新で静粛性が劇的に向上。NAも軽快だがターボ車のゴキゲンな走りに脱帽! インテリアは全車とも日産デイズと異なるシート表皮を用いているが、eK Xにメーカーオプション設定(5万4000円)されている合成皮革とファブリックの「プレミアムインテリアパッケージ」は、デイズハイウェイスター「プレミアムコンビネーションインテリア」との違いが最も顕著。
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ブラウンに黒と青のストライプ入りでシックな装いのデイズに対し、eK Xはタンとブラックの2トーンでより明るくアクティブなテイストになっており、ここにもお家柄の違いが明確に現れている。
なお今回のテスト車両には、eKワゴン/eK Xにのみ設定されている樹脂製・縁高タイプの「オールウェザーマット」(1万9785円)が装着されており、SUVテイストをより強く感じられるものとなっていた。
これにより後輪荷重が増えたのに加え、リヤサスペンションのストロークが長くフリクションも少なくなっているからか、デイズのFF車で見られた細かな路面の凹凸を忠実に拾う傾向は確実に薄まっており、前回と同じく元町商店街の石畳路を低速で走行してもリヤの跳ねが少なく快適。またハンドリングについても、通常はほぼFFの状態で走るものの、前後重量バランスが改善されていることも功を奏し、安定性は確実に向上していた。
【Specifications】
<三菱eK X T(F-AWD・CVT)>
全長×全幅×全高:3395×1475×1640mm ホイールベース:2495mm 車両重量:920kg(テスト車両は940kg) エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ 排気量:659cc ボア×ストローク:62.7×71.2mm 圧縮比:9.2 エンジン最高出力:47kW(64ps)/5600rpm エンジン最大トルク:100Nm(10.2kgm)/2400-4000rpm モーター最高出力:2kW(2.7ps)/1200rpm モーター最大トルク:40Nm(4.1kgm)/100rpm JC08モード燃費:22.8km/L WLTC総合モード燃費:16.8km/L 車両価格:176万5800円